我らが村重杏奈がバズると、このブログもバズります。言ってみれば、運命共同体みたいなもんです。
今日はすでに700ヒットほど。村重が毎日テレビに出ているおかげか、めったに更新しないのに普段でも100ヒットくらいあるんです。当然、なにかあれば一気にヒット数が上がります。
ちなみに、過去最高記録は2300ヒットで、それは指原莉乃師匠の記事でバズっていました。
せっかく多くの方が読んでくださっているので、村重がどうとかという話から距離を置いて、オイラなりの考察を残しておきたいと思います。
このところの芸能界の出来事を思い出してください。
例えば、村重もかつて所属していたAKB48の所属事務所、AKSのこと、覚えてらっしゃいますか。2019年、NGT48の事件をきっかけにこれまでの傍若無人な運営の在り方が批判され、グループの分社化とともに消えていった芸能事務所です。
2014年NHK紅白には、当時存在した国内48グループが勢ぞろいしました。
あれがピーク。その後はジリジリとCD売り上げが下降し、ファン離れが加速し、ついに新潟での忌まわしい事件が起きます。
AKSは国内48グループを手放し、社名を変えて海外グループの運営をしていましたが、コロナ禍でグループは相次ぎ休止・破綻を余儀なくされました。いまは事業を他社に継承し、会社は残っていません。
AKSは、AKB48をテレビ局にゴリ押しし、メンバーのスキャンダルももみ消し、批判するメディアを排除してきました。
会社が破綻したのは、当然のことです。
ジャニーズもしかり。
一時はNHK紅白の白組出場歌手を席巻し、AKS同様、所属歌手の出演という人質をとって権力を振りかざしてきました。
それも、創業者である社長の起こした事件をきっかけに一気に瓦解しました。
毎日、テレビでジャニーズタレントを見ない日はない。ほんの数年前まではそれが当たり前だったのです。
転げ落ちるときは早い。
昨年末のNHK紅白ではジャニーズ所属歌手が全滅。AKB48と同様、大人の身勝手な行動により、若きアイドルたちが犠牲になったのです。
昨年末、思っていたのは、次は吉本だなっということでした。
雨上がり決死隊の宮迫博之さんの不祥事で、多くの方が、〝吉本って、こんなにヤバい会社だったの?〟と思ったはずです。
いまの吉本興業は、かつての吉本とは明らかに違います。それは、権力からの距離です。
大阪なら大阪維新の会の政治家。全国的には、国や地域ごとの自治体との蜜月関係です。
大きくなりすぎたんですね。
2025年の大阪・関西万博なんて、典型的な政治案件ですが、吉本はズブズブに絡んでいます。ダウンタウンはアンバサダーですよね。大﨑洋前会長は、万博催事検討会議の共同座長です。
お笑いって、政治風刺が入るから面白いんです。権力とズブズブのお笑いなんて、笑うに笑えない。
権力を持つとおごりができます。税金が絡んでくるから、引っ込みが付かなくなる。
なにより、芸人たちが勘違いする。
今回、松本人志さんの文春報道や、それを受けた吉本の対応はまさにそれだと感じるんです。
まさか、松本人志がテレビから消えることはないだろう。
本人も、周りの芸人たちも、もちろん吉本興業すら考えていなかった。
文春報道は、本質的には松本人志という吉本興業の最高権力者を引きずり落とそうという力学が働いていて、「被害者」の存在とそれに対する松本さん、もしくは吉本の対応は、吉本興業がいかに時代から遅れた古い体質の企業であることを証明するリトマス試験紙のような役割を持っているのだと思うのです。
おそらく、まっちゃんを助けたいというファンは多いでしょう。
オイラですら、これで芸能界から消えるのは残念だと思う。
しかし、今回問われているのは、まっちゃんの道義的責任というだけでなく、本質的には吉本興業という企業としての責任です。
だから、安易にまっちゃんの味方をしちゃいかんのです。
これは、周りの後輩芸人たちも同じ。安易に擁護してはいけないのです。
LINEのスクショなど、逆噴射もいいところです。今後の裁判で証拠として採用することはあっても、ぜったいにいま公開してはいけなかった。
結果、吉本全体の体質が問われる事態になっています。
オイラは、極楽とんぼの山本圭壱さんの事件を思い出していました。彼が『めちゃイケ』に復帰した際、山本軍団の一人、ロンブー淳くんが「支え方が間違っていた」と泣きながら語っていましたよね。
つまずいた先輩を支えようと必死になっていたのが、逆に先輩の甘えを生み出して、『めちゃイケ』への復帰を遅らせてしまった。
いまのまっちゃんをめぐる騒動を見ていると、それと同じことが起きているように思えます。
松本人志を一日でも早く芸能界に復帰させたいのなら、まずは彼を記者会見という釈明の場に引っ張り出すべきです。そして、率直に「被害者」の女性に対して、配慮の言葉を投げかけることでしょう。
真っ向からたたかうことは、かえって復帰の障壁になります。
本当は、そういう指導を、所属する吉本興業がやらなきゃいかんのです。
そして、この騒動は最終的には、吉本興業そのものの体質への追及に形を変えて、こんどは吉本が危機を迎えるのではないでしょうか。
まっちゃんのトーク、大好きです。いつもテレビを見ながら大笑いしています。このまま消えるのはあまりにももったいない。さびしい。
だからこそ、不毛なたたかいをやめてほしいと思っています。