NGT48の一連の騒動を巡る誤解 | HKT魂〜元HKT48村重杏奈の「終わりなき物語」を見守る〜

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#しげっこの亡霊 #指ヲタの亡霊

この問題を巡っては、NGT運営が初動を誤ったのが騒動を広げた要因だという主張がメディアのあちらこちらで見られます。つまり、事件が起きて、被疑者2人が逮捕された段階で、NGT運営が公表すべきであったというものです。

NGT運営を擁護するわけではありませんが、それは難しい判断だったと思います。

今回、新潟警察署は事件が起きた段階で、報道機関(記者クラブメディア)向けに事件について情報提供を行っています。しかし、犯人2人の名前を公表しただけで、山口真帆さんの名前や所属グループは伏せていました。

これは警察が隠蔽したわけではありません。

まほほんは、ツイッターでも書いていたように、NGT48であることを公表しないよう、警察側に要請しています。

「報道でもngtということは伝えないようにお願いした。それもこのグループが大切だったから」

このため、情報提供を受けた報道機関も、被害者がNGT48のメンバーだとは気づかずにいて、記事にはならなかったわけです。

この状態で、NGT運営が事件を公表したら、この被害者がNGT48のメンバーだと分かってしまい、まほほんの意に反してしまいます。仮に被害者の氏名を非公表としても、地元の報道機関が警察からの情報提供と一致することに気づいてしまったでしょう。

まほほんの意思を尊重するなら、この段階での公表はあり得ないです。

今、NGT運営に批判が集まっているのは、初動で事件を公表しなかったからではなく、NGT運営側が沈黙しているのに、被害者であるまほほんがステージで謝罪するという世間では考えられないような暴挙を許してしまったからです。

ただ、オイラはまほほんが最初にSHOWROOMとツイッターで告発した時点で、おそらく運営がまほほん自身に責任を被せることは想像していました。

理由は、それが48グループの悪しき文化として引き継がれてきたからです。

メンバーが襲われても、メンバーが花道から落下しても、運営が外には出てきません。常に総監督や主要メンバー、当事者であるメンバーが発言して、矢面に立たされてきました。

どんなに炎上しても、大人たちはいつも、メンバーの陰に隠れて息を潜めて黙っていました。

まほほんも自らパンドラの箱を開けたからには、自分で事態を収拾するよう、大人たちに押し付けられるのではないか?

予想は見事に当たりました。

しかし、AKSはヲタクは舐めても、世論を舐めてはいけなかったのです。

被害者がステージに立たされて謝罪するという前代未聞の残酷ショーは、48グループの内外から激しい批判に晒されて、支配人更迭という事態にまで発展してきたのです。

この騒動の原因は初動ではありません。

まほほんが必死の告発をした時点で、NGT運営がコメントを出し、今村支配人をはじめ大人たちが報道機関に説明すべきだったのです。

もう一つの誤解は、嘘をついているのは、運営か、山口真帆かという敵味方の二元論です。

運営も、山口真帆も、嘘はついていません。

まほほんは、犯人2人からメンバー2人の名前を聞いています。運営は、西潟茉莉奈と太野彩香の2人の事件の関与を否定しています。

この2つの事実は、矛盾していません。

犯人はまほほんに対して2人のメンバーの名前を挙げましたが、警察が調べても関与の証拠が出てこなかった。関与しているなら、2人も逮捕する必要がありますが、それもなかったのです。ならば、なぜ犯人は2人の名前を出したのか。これが疑問点として残るのです。

運営は、隠し事はしていますが、嘘はついていないのです。一方、まほほんも、犯人から聞いたことをそのまま告白しただけです。したがって、疑惑のかかったメンバー2人が白だろうが、黒だろうが、運営も、まほほんも、嘘をついていません。

ただし、運営は重大な事実を隠していると思われても当然ですし、実際、まだ明らかになっていない事実があるのだと思います。

一部芸能紙が事件の背景としてメンバー同士の確執を挙げていますが、これはネットの情報を鵜呑みにして、裏を取らずに「ファン」の証言だけで記事を書いています。

確執があったのかどうかは、ファンが証言できるものではありません。少なくともNGT運営関係者の証言が必要だし、メンバーに裏取りするのは最低限必要な取材です。

それができていない点では、ただの飛ばし記事です。

間違えてはならないのは、別に確執があってもいいのです。前出の文春の記事ですら、それは書いていますから。若い女子が何十人も集まったら、派閥ができて当たり前です。

HKT48だって、最初は喧嘩ばかりしていました。お互い、ぶつかり合って絆を深めてきたのですから。それと、事件の背景をごっちゃにしたら、ネットのように袋小路にハマってしまいます。

「メンバーの確執」と事件の真相を結びつけるネタは、まだどこにも明らかになっていないのです。ネットはここを勝手に結びつけています。

で。

分からないことは…

新潟地検は拘留期間を延長してまで、何を調べていたのでしょうか。

担当検察官は、久利生公平くんだったんでしょうか(笑)

この事件は、ネットはもちろん、文春も知らない事実があるはずです。それを、運営は知っているのか、知らないのか?

地検はいったい、何に引っかかって被疑者を拘留し続けたのでしょうか。

そういう検察ルートの取材に長けた記者はいらっしゃらないんでしょうか。

マスメディアは、アホみたいなネットの後追いなどやっていないで、これらを調べるべきなのです。

もう一つ重要な点として、今回の事件で何が起きたかという点と、いわゆる「風紀の乱れ」説は分けて考えることが必要です。ネットが袋小路にハマっているのは、両者がごっちゃにされて、根拠のない黒幕説を掲げているからです。

事件の温床として何があったのかと、事件では何が起きたのかを分けて考えると、この出来事は分かりやすくなるんです。

そして、あちこちで見かける「セカンドレイプ」という言葉を危惧します。あまりにも安易に使ってはいませんか?

文春の記事は、まほほんが犯人から聞いた事実とは異なるかもしれない。しかし、まほほんの告発を否定するものではありません。

今、ネットで関与を疑われているメンバー2人は、いずれもSHOWROOMの映像の断片だけ切り取られて、ネットに晒されています。まとめサイトだけ見て事実であるかのように認識し、その気になって拡散している人もいます。むしろ、そちらの方がはるかに悪質で、事件の真相から遠ざかる行為です。

悪者を晒し者にしてやっつける。そんな勧善懲悪のストーリーに固執し、周りが叩いているから自分も叩いて構わない。今のネットが陥っている病です。

それが根拠がハッキリしたものであるならともかく、まとめサイトのスクショを見ただけで真実を見たような気になって、魔女狩りに盛り上がっている。そんな人たちが「セカンドレイプ」などという言葉を使うのは、不快感しかありません。

もちろん、これは48グループのファンのみならず、ネット全般が陥っている病です。

こうなってしまったら、永遠に真相は分からないでしょう。その代わり、ネットが認定した魔女だけが血祭りになり、そのうち事件は風化するんです。なんと虚しい騒ぎでしょうか。

自分の娘なら、すぐに卒業させます。

ま、もっとも、卒業するだけで犯人扱いされると思うので、それすらできずにフリーズするしかないのでしょうけど。