兄貴のボス
兄貴の師匠
ボスは見る目があるなら分かったはず、
オレはダメちゃんってね。
師匠である籬さんは兄でなくオレを高く評価した。
兄貴はその意味が分からなかったと言うが
オレも同じくらい分からなかった。
兄貴はそれをバネにしたと言うが、結果それで結果を出した。
それが答えだ。
オレに対するボスの言葉を鵜呑みにはしてはいない。
オレにはそんな器は無い。 今は
籬さんは嘘無くオレ等に言ってくれたが、
結果は逆だった。 今は
オレを親父とは違うよと兄貴は、言ってくれるよ。
兄貴から出るその言葉程身に突き刺さるもんは中々無いけど、だからもっと踏ん張らなきゃって気持ちになるのよ。
オレが兄貴を越えて兄貴を楽させてあげれる程成功するのはオレのひとつの夢だ。
まぁ、漠然とした夢だけど。
結果そうなっていたい10年後。
オレが何をしたら兄貴が心から喜ぶのか、未だにオレには分からない。
今ぶち当たった壁の本質が、籬さんが昔既に言っていた、
何をやっても成功するとは言わないけど強力な右腕を見付けたとき昂は力と素質を発揮するよ。
全然成功するよ。
あん時言ってたのを思い出した。
今日もつくづく思った。
兄貴はいつも、強力な右腕と強力な人達に愛されているなと。
兄貴一人の力が結果周りの力を捲き込んでいる。
オレに何が出来るかね。
今愛する家族、友達、女、
みーんな幸せに出来たら良いのに。
現状はその逆かもやねぇ。