117.人、例え悪いことをしても、再三再四くり返してはいけない。

   それらを為すことに欲するな。苦は悪行の集積である。




セッヤサカ長老には自慰の習慣があった。

これを知られた仏陀は、

「セッヤサカよ、それを続けていると

ますます悟りの道果から離れて行く。

悪行はこの世においてもあの世に

おいても苦を導く原因である」

と注意され、

「人、例え悪いことをしても、
再三再四これを繰り返してはいけない。
悪いことを続ける中で、
それを楽しんではいけない。

耐え難い苦しみは悪行の集積である」と説かれ、

以降、僧残罪の一つとして

比丘たちに禁じられたのである。               

(第117偈の因縁物語)