こんばんは、校長です。


朝倉兄弟と真太の誕生日を忘れていたわけではないです!!


小ネタを考えていたら過ぎていました…。



永遠の18歳だから気にしたらハゲるよ。



では、明サイドの小ネタ。





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俺はいつものように軽音楽部の部室へと向かっていた。



「会長、おめでとうございますッ!」



「ありがと♪」


今日は俺の誕生日だから後輩や同級生がプレゼントを持って寄ってきてくれるからその度足を止めていた。



生徒会長を務めながらバンドマンっていうのはモテるから大変だな~。笑



しかし、一番祝ってほしい奴らには祝ってもらえてないし、誰一人授業に出て来なくて今日は一度も姿を見ていない。



そいつらは俺がギターをやっているバンドの仲間で、この俺様の誕生日を忘れているなんてありえない。



双子の弟でドラムの夢人と、幼馴染みでベースの真太は誕生日が一緒だから忘れるわけがないし、ボーカルの秋斗は去年だって祝ってくれたし忘れるわけないよね。



生徒会の副会長で俺の恋人・由良ちゃんにも会えないし、他の人からはたくさん祝ってもらえたけど、寂しかった。



4人共メールの返事が来ないし、電話は出てくれないから――俺、昨日何かして怒らせたかな?――とまでも考えてしまっていた。



「・・・」



そうしているうちに、部室のドアの前までたどり着いてドアを開けようとしたが、プレゼントで手がふさがっているのでガラスから室内を見えたが、電気がついておらず、薄暗くて誰もいなそうだった。



「朝倉先輩ッ!」



後輩・銀牙くんの声が後方から聞こえて、プレゼントを抱えたまま振り向いた。



「オレが荷物を持ちます!」



銀牙くんはそう言って、俺が持っていた紙袋やショップ袋を持ってくれた。



「あ、ありがと・・・」



素直にもらったプレゼントたちを渡した。



「どうぞ、音楽室に入ってください♪」



満面の笑顔の銀牙くんが何故か不気味に思えた。



「え、てか、なんで銀牙くんがここにいるの?」



「さあ、ドアを開けて!」



俺の質問を普通にスルーして、袋を抱えたままの銀牙くんが俺の背中を押してきて急かす。



「え? そんなに押すなって! 何かあんの!? 怖いじゃん!」



――こいつ何か企んでるのか?



結構、感のいい俺はかなりドキドキしてきた。



「じゃあ、オレがドアを開けるッ」



銀牙くんが袋を床に一旦置いて、勢いよくドアが開いた。



「うわっ!?」



そして、俺は銀牙くんに背中を押されて、よろめきながら室内に入った。



ババーン!



音楽室の電気がついて、クラッカーの音が鳴り響いたのに驚き、眼を閉じて床にしゃがみ込んでしまった。



「おめでとー!」



それと同時に数人の声が聞こえた。



「お前ら・・・ッ」



ゆっくり眼を開けると由良ちゃん、夢人、真太、秋斗、銀牙くんが俺を囲んで立ち、微笑んでいた。



「明、おめでとございます」



由良ちゃんが腕を引っ張ってくれて俺は立った。



音楽室を見渡すと、壁に折り紙を輪にしてつなげた飾りなどで飾られていて、同じ数づつ机を向かい合わせにして、テーブルクロスをかけた上にケーキやおかしの皿がのっていた。



「真面目な副会長の由良ちゃんが授業サボってこれを準備していたなんて驚きだな」



俺は照れくさくてお礼が言えなかった。



「・・・明のためなら何だってしますよッ」



そう言ってから由良ちゃんの顔が茹でダコみたいに一気に赤くなっていって可愛らしかった。



「ちょ、それ 反則ッ・・・」



顔の温度が上がったので、俺もきっと顔が真っ赤だろう。






それからみんなでジュースで乾杯してお菓子を食べながらくだらない話を3時間ほどして帰宅した。



最高なサプライズだった。



もちろん俺の祝いだけじゃなくて、真太と夢人の分も祝ったからね♪



俺はリーダーで会長様だからサプライズしてくれたんだってさ。笑