舟木一夫と午年②
「1966(昭和41)年」
―1月8日は三橋美智也さんの30年目の命日―
本題に入る前に―。旧暦で用いられた月の呼び名のことを「和風月明(わふうめいげつ)」と言います。季節の行事や風習、季節感などをもとにしているため、風情のある名前になっています。1月は「睦月(むつき)」です。お正月に親族が一同に集まり、仲睦まじく宴をする「睦び月(むつびつき)」が睦月に転じたという説が有力です。
和 風 月 名
1月 睦月(むつき) 親族が一同に集まる睦び
(親しくする)の月
2月 如月(きさらぎ) 衣更着(きさらぎ)とも
。寒さが残っていて衣を重ね着する月
3月 弥生(やよい) 木草弥生生い茂る(きくさ
いやおいしげる)月
4月 卯月(うづき) 卯の花の月
5月 皐月(さつき) 早月(さつき)とも言う。
早苗を植える月
6月 水無月(みなづき、みなつき) 田に水を
引く月の意と言われる
7月 文月(ふみづき、ふづき) 稲の穂が実る
月
8月 葉月(はづき、はつき) 木々の葉落ち月
(はおちづき)
9月 長月(ながつき、ながづき) 夜長月(よな
がづき)
10月 神無月(かんなづき) 神の月の意。全国
の神々が出雲大社に集まる月
11月 霜月(しもつき) 霜の降る月
12月 師走(しわす) 師匠といえども趨走(すう
そう)する月
(国立国会図書館資料)
◇
本題に入ります―。新年最初のブログでは、「午年」に舟木さんがどんな曲を歌い、どんな活動をしていたのかを主な出来事とともに振り返っています。第2回は1966(昭和41)年です。18歳の1963(昭和38)年6月5日に「高校三年生/水色のひと」(作詞・丘灯至夫、作曲・遠藤実)でデビューして3年目。この年は(1)ザ・ビートルズとのガチンコ対決(2)自ら企画した「絶唱」の映画化と歌唱賞受賞(3)初めての1か月初座長実現④ミュージカル仕立ての画期的なLPのリリース―など舟木さんにとって話題に事欠かない1年になりました。
(1) ザ・ビートルズが来日したのは1966年6月29日。30日から7月2日までの3日間、東京・日本武道館大ホールで計5回の公演を行い、延べ8万人を動員しました。1日夜に日本テレビで放送された公演の模様は56.5%(関東)の視聴率になりました。一方、舟木さんはデビュー3周年記念リサイタルを1日から3日まで東京・大手町のサンケイホールで行うことが早くから決まっていて、関係者の間で“ガチンコ対決”による客入りを心配する声もありました。舟木さんは「ビートルズと僕のお客さんは違いますから気にしていません」と言ってのけ、2000人近く収容できるホールは連日超満員でした。

(さすらいさんの「武蔵野舟木組」から)
(2)舟木さんは日活に対して、大江賢次さん原作の実話小説「絶唱」を映画化したいと自ら考えた企画を持ち込みましたが、小林旭&浅丘ルリ子コンビで失敗した経験もある日活幹部に「こんなに暗いものは当たらない」と反対されました。どうしてもやりたい舟木さんは「もし入りが悪かったら、次の作品は無条件ノーギャラで出演します」と言って押し切りました。小雪役の和泉雅子さんの好演もって、同年度の日活映画の配収1位作品になりました。同名主題歌も西條八十さんにじかに頼んで作詞してもらい、この年の日本レコード大賞の最優秀歌唱賞に選ばれました。

日本レコード大賞授賞式で歌う舟木さん
(3)10月1日から28日まで、大阪・新歌舞伎座で初の1か月座長公演を行いました。当時は昼の部⇒「雨月道成寺」(作・安藤鶴夫)&「ヒットパレード」、夜の部⇒「若君風流」(作・村上元三)&「ヒットパレード」(ゲスト・奥村チヨ)という形で、15日から昼夜の演目を入れ替えていました。当時の大舞台での歌手の1か月公演は、三波春夫、美空ひばり、橋幸夫さんに続くもので、9月18日の前売り券発前日昼ごろから窓口前に“徹夜組”が並び始めました。当初、相手役は和泉雅子さんの予定でしたが、マネジャーからダメ出しが出て、葉山葉子さんになりました。

初座長公演での舟木さん
④“こころのステレオ”と銘打ったアルバム「その人は昔~東京の空の下で~」(作詞・松山善三、作曲・船村徹)がリリースされたのは11月10日。日本コロムビアのディレクター・栗山章さんが「テレビドラマやラジオドラマがあるように、レコードから生まれる音楽劇があってもいいじゃないか」という発案で誕生しました。実に多くの方が関わっていて、朗読は重鎮・宇野重吉さん、写真は世界的な写真家・奈良原一高さんが担当しました。舞台美術家の朝倉摂さんは同名映画で初めて劇映画の美術を担当しました。舟木さんはレコーディング当日、約70人のオーケストラと40人の合唱団をバックに船村さんが書き上げたナント70枚もの譜面を歌い上げました。
映画は“おでこの洋子ちゃん”こと内藤洋子さんとの共演
<舟木一夫の1966年>
1月17日 日本テレビの連続ドラマ「山のかな
たに」(4月11日まで放送)の主題歌を
歌う。テレビ初出演の松原智恵子は
じめ、伊藤るり子、西尾三枝子のほ
かに津川雅彦らが出演

1月30日 TBSテレビ「ロッテ歌のアルバム
400回記念」に出演。前年12月の月
刊平凡に続き、テレビでは初めて橋
幸夫、舟木一夫、西郷輝彦の「御三
家」が勢揃い

3月22日 NHK大河ドラマ「源義経」に「平敦
盛」役で出演

3月27日 日活映画「哀愁の夜」(監督・西河
克己、共演・和泉雅子)公開

4月19日 フジテレビ「銭形平次」にゲスト出
演(第3話「謎の夫婦雛」で秋月新太
郎役)

4月27日 大阪・コマ梅田劇場で「舟木一夫シ
ョー」を開催(5月1日まで)。共演は
山内賢、西尾三枝子ら

(「武蔵野舟木組」から)
5月3日 東京・浅草国際で「舟木一夫ショ
ー」を開催(9日まで)。共演は和泉
雅子ら ※上の写真を参照
6月4日 東京ヒルトンホテル「紅真珠の間」
でデビュー3周年記念パーティーを
開催
(「武蔵野舟木組」から)
6月25日 日活映画「友を送る歌」(監督・西
河克己、共演・山内賢ら)公開

7月1日 東京・サンケイホールで「デビュー
3周年記念リサイタル」(3日まで)を
開催
8月15日 日本テレビ「雨の中に消えて」の
放送開始。共演は松原智恵子ら

9月17日 日活映画「絶唱」(監督・西河克
己、共演・和泉雅子ら)

10月1日 大阪・新歌舞伎座でぬか月初座長
公演「雨月道成寺」「若君風流」
を開催(28日まで)。共演は葉山葉
子ら

12月11日 東京ヒルトンホテルで22歳のバー
スデーパーティーを開催。後援会
員2000人を招待

12月31日 「絶唱」で第8回日本レコード大
賞・最優秀歌唱賞を受賞

12月31日 第17回NHK紅白歌合戦に出場
し、「絶唱」を熱唱
<1966年のリリース曲>
1月 シングル「山のかなたに(作詞・丘灯至
夫、作曲・山路進一)/ふるさとの乙女
(作詞・西沢爽、作曲・遠藤実)」
![Amazon.co.jp: [おまけCL付] 山のかなたに: ミュージック](https://msp.c.yimg.jp/images/v2/FUTi93tXq405grZVGgDqG2E-Sg2-7FDTZANwvnBP0L8fCu8JH5BxSVL3lAhv-slsvhhprnNHjz19zpUSANyQ9dGe95K8sPpIcbmp_CZeymgUxapc7-YL6hlh9FImgjOnjBBSva49GOyy8gqnSXM2Hlxo9GdzNlmSFvpib3ht_39WBhYR-kakwv6tXhUZOSSNL6_-q_j_Il6wljVgYr7oraaTHzas_bOFy8DJ3BKrtcyktivkKTUfiQzg23-IAO9lAB5i30SW5IjmO8WE4uK66XxQIoTN1MgGTyMTM2sSisM=/511o3EfVKaL._UF10001000_QL80_.jpg)
2月 シングル「哀愁の夜」(作詞・古野哲
哉、作曲・戸塚三博)/「銀座すずらん
通り」(作詞・丘灯至夫、作曲・船村
徹)

3月 アルバム「舟木一夫 花のステージ(第
四集)」

4月 シングル「友を送る歌(作詞・植田俤
子、作曲・戸塚三博)/「おもいをこ
めて手をふろう」(作詞・西沢爽、作
曲・遠藤実)
![Amazon.co.jp: [おまけCL付] 友を送る歌: ミュージック](https://msp.c.yimg.jp/images/v2/FUTi93tXq405grZVGgDqG2E-Sg2-7FDTZANwvnBP0L8fCu8JH5BxSVL3lAhv-slsGCZR33DqXy2TPoh7y-ynQ9Ge95K8sPpIcbmp_CZeymgUxapc7-YL6hlh9FImgjOnjBBSva49GOyy8gqnSXM2Hlxo9GdzNlmSFvpib3ht_39WBhYR-kakwv6tXhUZOSSNL6_-q_j_Il6wljVgYr7orcluc2azSbvFPzNlUEwPqM_C_fqmH6d5kXwqI3T6WL1aTbyYGpv0XJTuCw_Kt19xzHkqfXNtpcfpkNWge8OjHbA=/51yzOfAigSL._UF10001000_QL80_.jpg)
5月 シングル「今日かぎりのワルツ」(作
詞・高杉敏、作曲・山路進一)/「ひ
ぐれ山唄」(作詞・丘灯至夫、作曲・
山路進一)

シングル「敦盛哀歌」(作詞・村上元
三、作曲・古賀政男)/「銭形平次」
(作詞・関沢新一、作曲・安藤実親)
6月 シングル「踊ろうぼくと」(作詞・大
林郁恵、作曲・船村徹)/「ひとりぼ
っちの女の子」(作詞・深沢真弓、作
曲・船村徹)
シングル「太陽にヤァ!」(作詞・関沢
新一、作曲・船村徹)/「真珠っ子」
(作詞・植田俤子、作曲・船村徹)
アルバム「デビュー3周年記念 ひた
むきな青春 舟木一夫の魅力」

8月 シングル「絶唱」(作詞・西條八十、
作曲・市川昭介)/「雨の中に消え
て」(作詞・丘灯至夫、作曲・山路進
一)
![Amazon.co.jp: 絶唱 [EPレコード 7inch]: ミュージック](https://msp.c.yimg.jp/images/v2/FUTi93tXq405grZVGgDqG2E-Sg2-7FDTZANwvnBP0L8fCu8JH5BxSVL3lAhv-slshXPNePc-xIBgznTpyJpjwdGe95K8sPpIcbmp_CZeymgUxapc7-YL6hlh9FImgjOnjBBSva49GOyy8gqnSXM2Hlxo9GdzNlmSFvpib3ht_39WBhYR-kakwv6tXhUZOSSNL6_-q_j_Il6wljVgYr7orX620LXVIxr2iJrFyOwQmBzM_Er9DlyNjxXwzWyUhdym9zqVcSX8ZQppQo_VGzqyeGGw6Q8HmHAJhHIAYn8gXyA=/81Bus0rR5EL._UF10001000_QL80_.jpg)
9月 アルバム「舟木一夫 花のステージ
(第五集)」

11月 シングル「ジングル・ベル」(作詞・
丘灯至夫、作曲・J.Pierpont)/「お
やすみ恋人よ」(作詞・丘灯至夫、作
曲・山路進一)
アルバム「その人は昔~東京の空の
下で~」

12月 シングル「ブルー・トランペット」
(作詞・古野哲哉、作曲・船村徹)/
「話してごらんこの僕に」(作詞・丘
灯至夫、作曲・船村徹)
<1966年の主な出来事>
3月31日 法務省住民登録集計で日本の総人口
が1億人突破(1億55万4894人)
4月4日 NHKの連続テレビ小説「おはなは
ん」(主演・樫山文枝)の放送開始。 平均視聴率45.8%の爆発的人気

5月 週刊少年マガジン(講談社)で「巨人
の星の連載開始。スポーツ根性漫画
の第1号

6月25日 国民の祝日に関する法律改正公布。
9月15日が「敬老の日」、10月10日
が「体育の日」に
6月29日 ザ・ビートルズ来日

7月 TBS系で「ウルトラマン」、フジテ
レビ系で「マグマ大使」の放送開始

12月27日 衆議院解散(黒い霧解散)

〔流行語〕
■3C時代⇒「カー、クーラー、カラーテレビ」が新三種の神器に。頭文字を取って「3C時代」と呼ばれた
■ビートルズ旋風⇒英国の人気ロックグループ、ザ・ビートルズが来日。日本武道館の3日間公演で延べ8万人が詰めかけ、旋風が吹き荒れた
■原宿族⇒山手線原宿駅周辺に集まり騒いでいた若者たち
■びっくりしたな、もう⇒お笑いグループ「てんぷくトリオ」の三波伸介が多用したギャグ

〔ヒット曲〕
■千昌夫「星影のワルツ」/加山雄三「君といつまでも」/山本リンダ「こまっちゃうな」/城卓矢「骨まで愛して」/園まり「夢は夜ひらく」 /橋幸夫「霧氷」/舟木一夫「絶唱」
![Amazon | 君といつまでも [EPレコード 7inch] | 加山雄三 | 歌謡 ...](https://msp.c.yimg.jp/images/v2/FUTi93tXq405grZVGgDqG2E-Sg2-7FDTZANwvnBP0L8fCu8JH5BxSVL3lAhv-slspRHeq1bjaciIOtQAZwMfI9Ge95K8sPpIcbmp_CZeymgUxapc7-YL6hlh9FImgjOnjBBSva49GOyy8gqnSXM2Hlxo9GdzNlmSFvpib3ht_39WBhYR-kakwv6tXhUZOSSNL6_-q_j_Il6wljVgYr7orYS7eh4kNnX17uXzgluJjFBDiPDyUFTyD_Paf2_bByBp_dLfuGsCO-Ils8CO327UohAf5J6guCEbYFkkSRqBtRY=/71rZg9eyvhL._UF10001000_QL80_.jpg)
![時代の証言者]宿命の歌謡道 橋幸夫<16>滑り込み 単独で大賞 ...](https://msp.c.yimg.jp/images/v2/FUTi93tXq405grZVGgDqG5aJ3-CrpDb6kob4ArhFjho1jCVt9t1SNnoUx8YTotiqgBrvz1YbKq08DOjiVFu8TfBaDr8rZHn00Lo9NjVJ3xv06uAI14ChP0W8w4kJgVZ8csTEi2dQfkz425_2_eOZOTJmc0R2I61hIZSiBRzUV-8yujkacz3-zhaQ-NJ_zN_sy0cgE1wElJaeNcwQ2Y2g5HAzr8cbE8oSMRb72sY5hjF93Kvs1SmmsMlbfIXUlS_2zF7sHLf6J_T78zW5l7gKuoA1IA_enQa9Mig2_COoHbryjrNBw9iXW4gDGS-NANVS/20240429-OYT8I50047-1.jpg)
☆★☆
三橋美智也さんが亡くなって30年
舟木一夫さんがその声に憧れて歌手になるきっかけの一つにもなった三橋美智也さんが1996年1月8日に多臓器不全のため65歳で亡くなって、2026年1月8日(木)でちょうど30年です。舟木(当時は上田成幸)さんは小学4年のある日、ラジオから流れる三橋さんの「おんな船頭唄」と「哀愁列車」の“透明度の高い歌声”に衝撃を受け、歌手になってからも親しく接してもらっていました。三橋さんが亡くなった1か月後のふれんどコンサートでは「郷愁の三橋美智也」と題して三橋さんのオリジナル曲25曲を歌詞カードなしで熱唱。「哀愁列車」では頬を伝う涙をぬぐうことなく歌い上げました。
💛
下は「akiraの徒然日記」に書きました「高市早苗首相の伊勢神宮参拝」です。
◇

■1月29(木) 大宮ソニックシティ(埼玉) 14:00
■2月6日(金) かつしかシンフォニーホール
(東京) 15:00
■2月18日(水)、19日(木)関内ホール(神奈川)
18日16:00、19日13:00
■2月25日(水) 北とぴあ さくらホール
(東京) 15:00
■3月6日(金) 市川市文化会館(千葉) 15:00
■3月9日(月) 大田アプリコ (東京) 15:00
■3月16日(月) 神戸国際会館 (兵庫) 15:00
■3月17日(火) フェスティバルホール大阪
15:00
■3月31日(火) Nittera 日本特殊陶業市民会館
フォレスホール(愛知) 15:00
■4月3日(金) 相模女子大学グリーンホール
(神奈川) 14:00
■4月9日(木) 調布グリーンホール(東京)
15:00
■4月22日(水) ウェスタ川越(埼玉) 14:00
■5月8日~11日 京都・南座
シアターコンサート
■5月19日(火) ホクト文化ホール(長野) 14:00
■5月21日(木) 水戸市民会館(茨城) 14:00
■5月25日(月) アクトシティ浜松(静岡) 14:00
■6月10日(水)~12日(金) 浅草公会堂(東京)
10日15:00、11・12日14:00
■9月 名古屋・御園座 シアターコンサート
■12月8日(火) ホテルニューオータニ大阪
大阪バースデー・パーティー
■12月12日(土) ホテルニューオータニ東京
東京バースデー・パーティー






