「だからこそ迫力のある絵になります」
版画家の棟方志功さんの描いた金魚の絵は、
金魚の顔のアップだった。
周りの人にとって「ギョッ」とする絵に映ったに違いない。
イラストを毎日描き続けているうちに、
自分のパターンが定着していた。
全体の構成を考えたバランス良いイラストを描いていた。
しかし、物足りなさを感じていた。
そして、その時、ヒントが載っている本に遭遇した。
「右脳で描くことで、迫力のある絵になる」と書いてあった。
細かい部分から描き出すことで、バランスが「ぎこちない」絵が
出来上がる。
しかし、常識パターンを崩すことで迫力のある絵になる
との説明が載っていた。
それから毎日のイラストを右脳で描くようにした。
気になる部分を最初に描くので、全体は描ききれない。
左右のバランスも崩れている絵になった。
しかし、何度見ても、面白いイラストになった。
さらに枠を越えるために、描く対象を女性だけではなく
いろいろ描いてみることにする。
上手に描くことを気にしないで、自由に描くことで
インスピレーションをイラストに描き取る。
絵を描くことがさらに楽しくなった。