「この携帯電話、動かないよ」
ユカが僕の折りたたみ携帯の画面を触りながら叫んだ。
「これ、スマフォじゃないよ。」
「・・・」
スマートフォンに慣れてしまうと、
画面をタッチすることがあたりまえの習慣になってくる。
「もしかして、天使のメッセージはタッチパネルかな」
すぐに地下一階の図書館に駆け込んだ。
すると、数分前に返却になった本の中に
「タッチ・パネル最前線」を見つけた。
「シンクロ二シティ!」
嬉しくなって本を借りて、じっくり内容を読み飛ばした。
その後トイレに行った時、新しいタッチ操作の方法が
キラキラと閃いてきた。
特許提案書の出来上がり。