『未来日誌』0008:興奮電話 | レムリアン・アキラ・ Lemurian Akira

レムリアン・アキラ・ Lemurian Akira

レムリアの愛に満ちた世界
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レムリアン・アキラは歩く癒し人
神戸北野在住

「ユカさんから音声電話です」電話がしゃべる。

 まだ怒っているのかな。

「ユカさんの心拍数は92、血圧は135です」

 電話をとる前にユカの状態がわかった。少し興奮している。
やっぱり怒っているみたいだった。

「自転車でアキの家に向かってます」

 アキの電話は、明るく元気だった。
心拍数の高い理由が分かってほっとした。

昨晩ユカと食事をしている時に、料理を運んで来た店の人に
「すごく美しいですね」と言ってしまった。

 ユカは飲みかけの水を全部僕にかけて、怒って店を出てしまった。

 玄関にユカが到着したようだ。

 「昨日はごめんね」と言うのと同時に、
水鉄砲で沢山の水をかけられてしまった。

 「アキの好きなカレーライス作るから、
お風呂にでも入って顔を洗ってきなさい」

 濡れたシャツを洗濯機に入れ、シャワーを出しながら
お風呂でテレビを見ていた。

 トントンという包丁の音が止まった。
ガラッとお風呂の扉が開いて、ユカが水鉄砲を持って入ってきた。

 「ピシュー、ピシュー」
 「わ~っ」