「お客様が話している間、次に何を言おうか考えてしまうんです」と私の個別相談で、お客様からこんな悩みを打ち明けられることがよくあります。
お客様が何を話していたのか頭に入っていない。だから会話が続かない。そして焦る。
この悪循環に陥ってしまうようで、女性はこの悩みを持つ人が多いです。
特に仕事では、初対面のお客様の話を聞く時に次の話を考えてしまい、お客様が本当に求めていることがわからないまま終わってしまいます。
では、なぜ次に話すことを考えてしまうのでしょうか。
沈黙が怖いから先回りする
次に何を話すか考えてしまう理由は、「沈黙が怖い」からです。
お客様が話し終わった瞬間、何も返せなかったらどうしよう。気まずい空気になったらどうしよう。
だから先回りして、次に言うことを準備しておこうとする。
でもその結果、お客様の話を全然聞けなくなります。
次に話すことを考えなくていい方法
次に話すことを考えるのではなく、相手の話をもっと聞けばいいんです。
相手が話している中で、気になったことや、もっと知りたいと思ったことを興味を持って聞いてみてください。
- 「それ、すごく面白いですね。もっと詳しく教えてもらえますか?」
- 「そういう経験されたんですね。その時どんな気持ちでしたか?」
- 「それでどうなったんですか?」
ポイントは、尋問のように「なぜ?」「どうして?」と聞くのではなく、「もっと聞かせてください」という姿勢で聞くことです。
これだけで会話は続きます。そして、あなたは次の会話を考える必要がなくなります。
自分の話をしようとするから焦る
多くの人が勘違いしているのは、「会話は自分も何か話さないといけない」と思っていることです。
でも、お客様はあなたの話を聞きたいわけじゃありません。
自分の話を聞いてほしいんです。
だから、あなたは聞くだけでいい。興味を持って聞くだけでいいんです。
自分の話をしようとするから、次に何を話すか考えてしまうんです。
興味を持って聞くことが一番大事
会話で一番大事なのは、相手の話に興味を持つことです。
- 「この人は何を伝えたいんだろう」
- 「なぜそう思ったんだろう」
- 「もっと詳しく知りたい」
そう思って聞いていれば、自然と「もっと教えてください」という言葉が出てきます。
逆に、お客様の話に興味を持たずに「次に何を言おう」と考えていたら、お客様もそれを敏感に感じ取ります。
興味を持って聞くだけで、お客様は「この人は私の話をちゃんと聞いてくれている」と感じるんです。
お客様の話を興味を持って聞くだけで、自然と会話が広かっていきます。
会話が苦手な人ほど質問が少ない
特にお客様の話を聞くのが苦手な人に共通しているのは、質問の数が少ないことです。
相手の話を聞いて「そうなんですね」で終わってしまう。
そうすると、相手も「この人、私に興味ないのかな」と思って話すのをやめてしまいます。
逆に、興味を持って「もっと聞かせてください」と聞けば、相手は「この人は私の話に興味を持ってくれている」と感じて、もっと話してくれます。
お客様の話を聞くだけで、お客様が本当に欲しいものや、して欲しいことが見えてきます。
そして、お客様は「この人は私の話をちゃんと聞いてくれる」と信頼してくれます。
質問する習慣をつける
まずは、相手の話を聞きながら「これってどういうこと?」「もっと知りたい」と心の中で思ってみてください。
そして、その気持ちをそのまま言葉にする。
- 「それ、もっと聞かせてください」
- 「そこ、すごく気になります」
尋問のように「なぜですか?」と詰めるのではなく、興味を持って「教えてください」という姿勢で聞く。
これを繰り返すだけで、次に何を話すか考える暇がなくなります。
なぜなら、相手の話に集中しないと、何が気になるのかわからないからです。
まとめ
次に何を話すか考えてしまうのは、自分が何か話さないといけないと思っているからです。
でも会話は、お客様の話に興味を持って聞くだけで成り立ちます。
次から、「次に何を話そう」ではなく「もっと聞きたい」と思ってみてください。
それだけで、会話がラクになりますよ。
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