脚本家の山田太一さんが亡くなった。


一度だけ、とあるパーティーに出席されている山田太一さんをお見かけしたことがあった。

表情は穏やかながら、強く、そしてとても深い目。

後にも先にも、あれほど強く深い眼差しの方にお会いしたことはない。



「男たちの旅路」「異人たちとの夏」「ふぞろいの林檎たち」など、思い出深い作品も多い。

小説やエッセイをよく読ませていただいていて、心に沁みるものが多かった。


印象深いのは、大学時代の寺山修司さんとの親密な交流、手紙のやり取り。

お二人それぞれのイメージから、かなり深い交流があったというのが、その当時ちょっと驚きだった。


寺山修司さんが亡くなられて、今年でちょうど40年。

あの世で寺山修司さんにお会いになってるだろうか。


ご冥福をお祈りいたします。