知能検査の後に心理士に聞く第一声は(トータル&個別要素の)数値ではなく「集団学習に適しているか?」です。

 

「全く問題なし、出来れば個別の方がよい、集団は厳しい」

 

のいずれかの返事を貰った後に、数値や特長の説明を聞きます。

 

大手塾で深海魚(偏差値が30から40)のお子さまで「集団は厳しい」という結果が出たときは、保護者様への伝え方は気を使いますが、これでお子さんは解放される!という思いが出てくることも正直な感想です。

 

可哀想に今まで気付いてあげられずに悪かったな・・・。そんな思いもあります。

 

大手塾に頼らずに神戸女学院中学に合格した実績はあります。(が、大手塾無しの受験はお勧めしませんし、コストもかかります。)

 

ですから、絶対に大手塾に通わないことはその中学を諦めることではないのですが、転塾や科目を減らすことは保護者様にとっては苦渋の決断なのだと認識しています。

 

ただ、大手塾を辞める、コマ数を減らした子が何とイキイキと勉強していることか!!

 

そして、私と保護者さんがしっかりと連携が取れているという条件の下ですが、確実にお子さんの成績は上がっています。

 

私も息子が6年生の時の秋に算数の授業をカットすると言う決断に至るまでにはかなり悩みました。

 

この授業を受けないことによって、更に他の子と差が開くのではないか?その授業の問題がもし入試に出たら?

 

良くない妄想は果てしなく続きます。

 

でも、目の前のお子さんは宿題が多すぎて、授業が多すぎて消化不良を起こして居るのです。

成績が上がらない理由は、キチッと押さえることを押さえず、ふんわりとした理解しかしていないからです。

 

5年生、6年生で夏休みの勉強が思うように行かなかった方、夏休みの成果が出なかった方は思いきって転塾(←6年生はダメですよ)や授業数カットをしてみませんか?

 

私の手応えの領域を出ませんが、大手塾の夏期講習を受けた子より夏期講習を受けずに私が指示した穴(苦手分野、理解が出来ていない分野)を埋める勉強をした子の方が今回の公開模試は良い成績を取ってくると思うのです。

 

(もちろん、大手塾で偏差値65前後のお子さんは、普通に夏期講習を受講して安定的に勉強をされています。私の個別指導では大手塾のカリキュラムに加えて別の課題をこなしています。)