日本の皆様、おはようございます。
ヴェネツィアのとある骨董屋のお店で昔AKIRAが作った花器を見付けて、勇気を出して戸を叩き値段を聞いてみました。
勇気を出して・・・というのもヴェネツィアの高価なもの売っているお店では、大体が鍵が閉まっておりまして、呼び鈴なりと叩くなりして中に入れてもらいます。
その骨董屋は、その昔ドゥカーレ宮殿などにある重要な絵画を修復していた修復師が現在営む骨董屋さんで、売られているガラスの中には上の写真のようなフチーナ・デリ・アンジェリのものもありまして・・・
そのような貴重な作品の中に「後生大事に」という感じでAKIRAが作った花器もありまして、どのようにして、ここに並べられることになったのやらと困惑したり、そのような貴重なお店のショーウィンドウに並べて頂いて有り難いと感謝したりで、妻としてはなんとも複雑な気持ちになりました。
さて、勇気を出して値段を聞いてみたのですが、最初に働いていた工房のものですから、やはりサインは、その花器をデザインした方のサインでAKIRAのサインはありませんでした。
ムラーノ(ヴェネツィア)ガラス界ではよくあることで、現在でもよく見ますが、デザインした人の名前で個展を開くことはあっても、マエストロ(職人さん)の名前は一切表に出ないのが当たり前という、なんだか努力が報われない世界なのです。それは日本でも、そのようにして行われているムラーノガラスの個展があるということです。
お値段は高過ぎず、安過ぎず、2000ユーロと妥当なものでした。
後から思ったのですが、AKIRAのがこれぐらいの値段ならフチーナ・デリ・アンジェリの2つの作品のお値段も聞いておけば良かったと、後の祭りとなったのですが、またそのお店の前を通ることがあったらちゃんと聞いてみようと思いました。
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