日本の皆様、こんばんは。

 

 

 

ムラーノ(ヴェネツィア)ガラスの話以外で、普段のヴェネツィアでの話もしようと思いました。

本日は近所のお祭りの話です。

 

 

ヴェネツィアでは、カーニバル以外にも屋台が並ぶ色々なお祭りが行われています。

例えば、5月サンテラーズモ島でのカルチョーフィ(アーディチョーク)の芽や、8月リド島でのコッツェ(ムール貝)、そして聖人関係では、6月下旬カステッロ地区でのサン・ピエトロ(聖ペテロ)や、7月中旬サンタ・クローチェ地区でのサン・ジャコモ(聖ヤコブ)などです。

 

聖人関係のは、お祭り初日、お祭り中、お祭りのすぐ後に、絶対にその聖人の記念日があり、教会でミサや宗教行列が行われます。

 

 

以前は毎年、水上バスに乗ってリド島やサンテラーズモ島まで行ったり、歩いてサン・ピエトロ教会のあるカステッロ地区まで行ったりしましたが、この数年は観光客が非常に多く辿り着くのも困難な為、私たちが楽しむのは近所のサン・ジャコモのお祭りだけとなりました。

 

 

 

 

 

 

 

 

サン・ジャコモのお祭りの屋台で有名なのはスペアリブです。その他の網焼きはサルシッチャ、鶏の腿肉、パスタは鰯と玉ねぎの蕎麦粉パスタ(ビーゴリン・サルサ)、付け合わせに小さいカタツムリ(ボボエーティ)、鰯の南蛮漬け(サルデイン・サオール)、豆のサラダなどヴェネツィア郷土料理が食べられ、また飲み物ではビールが人気です。

 

生演奏を聴きながら、友人達とテーブルを囲んでスペアリブとビールを楽しみます。

 

 

 

サン・ジャコモのお祭りが開催されるのはサン・ジャコモ・ダッローリオというサン・ジャコモ教会のある広場で、教会は写真右手に見えるRのきいた壁の、赤みがかった建物です。

 

サン・ジャコモの祝祭日(記念日)は7月25日でその日にミサがこの教会で行われます。ジャコモ(ヤコブ)が殉教したのはエルサレムですが、彼の遺体が奇跡的に発見されたのは、世界3大巡礼で有名な地の一つ、現在のサンティアゴ・デ・コンポステーラ(スペイン)だと言われています。

 

その昔、中世の頃、ヴェネツィアの北の地からこのサンティアゴ・デ・コンポステーラの巡礼に出かける人は、まずはヴェネツィアのこのサン・ジャコモ教会に寄り旅の無事を祈って、それから出発したそうですが、7月25日にはそのサンティアゴ・デ・コンポステーラのカテドラルでもミサが行われます。いつか巡礼をしてその後、巡礼者の為のミサに参列し、天井から吊るされ教会内を左右に大きく振られる大香炉(ボタフメイロ)の煙に清められてみたいものです。

 

 

 

 

 

 

 

 

さて、ヴェネツィアのサン・ジャコモのお祭りは本日22日まで。スペアリブも来年までまたおあずけとなりますので、今夜も最後の締めとして楽しみに行ってまいります。

 

 

 

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