父がまたやらかした。

ヤカンを火にかけようとして、魚焼きグリルのボタンを押したもんだからコンロに火がつかない(当たり前)。

魚焼きグリルは空焼き状態。
母が食事中、「チリチリ..」という音で気がついたらしい。 

注意するも本人は「ついてないと思った」それだけ。


更に電気毛布も電源入れっぱなし。
体温を保持する力が低下するので、寝る前温めて、寝る時には消す、という約束。
つけっ放しは身体が逆にしんどくなるし、脱水も起きやすい。

そもそも、寒いからと極端に熱すぎるシャワーを浴びるため、身体も冷えるのが早く、熱すぎるシャワーで更に体中乾燥してる。
元々肉もあまり食べないので、体中痒いと嘆いている。
注意しても聞かないのでしない。


一昨日は靴下左右色は同じだがまったく違う柄の靴下を履いていた。
右は水玉、左はチェック柄、みたいな。

そんな奴が母が用意した箸の色が片方ずつ色が違うのを怒り、馬鹿にする。
殴りたい。


コンロに関しては、来年電子ポット買うことにした。
そもそも、ボケる前も一回やらかしてコンロ買い換えてる。
電子ポット買うまでは電気ケトルで我慢させる。
沸騰したら勝手にOFFされる。

電気毛布は、あまり新しくないので
電源入れっぱなしも怖い。
湯たんぽ使えと言っといた。

もちろん父に言うのは、母。
私は怒鳴ってしまいそうだから。

やらかす割に、反省もしないし
解決策すら出さない。
元々がそういう性格。

ビビリで脳ドック受けない。
母が困ってる。
車運転する仕事で、もし事故など起こして他人に迷惑かけることになったら、と不安で
最近眠れなかったりする母。

定年過ぎて働くのは、石橋を叩いて渡らない父のせい(だから自業自得)。
当時家計のやりくりも父が行っており、70近いのに家のローンが終わってないから。
母が家計をバトンタッチされた頃には、手遅れ。

家を手放さなきゃいけないかもと言う時も
父は泣くだけ。
母がなんとかした。

そんな母は元々ちょっとした物音でも目が覚めるし、高齢のペットがいた時も眠りが浅くなる人。

しかも昼寝が出来ない人で、睡眠不足が蓄積されていく。

昨日、家のチャイムがピンポーンて鳴って
母が反応して
電話の受話器取って、「もしもし」って言った。

普段から天然な所があるから、半分は笑えたけど、今日はストーブの温度下げようとして
押したボタンは電源ボタン。


今日父は休みで、家に居る。
どこ切るの?って頭で、年金支給日前に髪切りに行くし(父は2週間、1ヶ月に一回。母は半年に一回)、

外の作業に行ったから安心したら
吹雪いてきたとまた家のなかへ。
趣味がないから、テレビ。
テレビを見ながら、悪口、批判、ナレーションのオウム返し。
事故のニュース見て笑う。(野次馬大好き)

母に話しかけることは
「近所の売りに出てた家が売れるかもしれない。中年夫婦が見に来ていた。リフォームもされてて、売れたらこれだけの金になるはずだ。家の大きさ的にあの夫婦は子供がいないんだろう」
など、まったく関係のない人たちの事、お金のことなどあれこれ。

正直ホント気持ち悪い。
母は呆れながら、それなりに対応している。
私はギブ。
自分の部屋に行った。

父は「以前借りたことのあるDVD」を初見のように観ていて、それに気付いてる母は
台所でひたすら料理の仕込み。

父の相手をしている母の方が弱っていく。
それが辛い。
「言うと傷つくから」「言って怒って、その気持ちのまま仕事に行って何かやらかしたら困るから」
母なりの考えだから仕方ないが、こちらが憔悴するばかり。

「お母さんだって、いい加減ヤバくなったら考えるよ」
そう言ったって
その時にはあなたは元気なの?

身内に介護をしてもらえる人は、ボケる前に
「それなりの生き方」だったから
例えボケても「ボケる前のその人とのやりとり」を胸に看て貰えてる。
それでも、実際過酷さに苦しんでる。
体も心も。


確かにギャンブルも浮気もしなかったかもしれない。
それでも、それはねーだろってことがありすぎて、憎い。
これからきっともっと憎い。
どーにもできない自分も憎い。
子育ても痴呆も戦いはこれからなのに。