『感謝しましょう』って言葉をよく聞きませんか?




誰かの影響によって、自分へ被害がある時にも、
その相手に対して《感謝》することができると
先に進めるというのだけれど……



それって、ただ『感謝します』という言葉を発するだけでいいのかな……



本心では、『この人のせいで不幸だ』とか
『この人さえいなかったら』とか
『この人はなんで変わらないんだろう』とか思っているのに

言葉で『感謝します』と思ったり、発したりするのでは、
実はあんまり変わらないのだと思うのです。




確かに『感謝します』と伝えてもらったら嬉しくはなると思うけれど
でも、その背後にある雰囲気では
『この人のせいで不幸だ』などの情報が観えてしまう。


人間って、
言っている言葉と雰囲気が違うのは、なんとなく感じるものですよね。



【慇懃無礼】という言葉って、まさにそれを表しているんじゃないかな。




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以前、横断歩道を渡ろうとした時に、
左側からタクシーが来たから停止したんだけど

そのタクシーの運転席の窓が開いていて
運転手が私のほうを見ながら
『ありがとう』とニカッと笑いました。



これ、文字だけで見ると、
私がタクシーを先に行かせるためへのお礼を言っているのだけど、

実際は……



すごーく嫌な作り笑顔で、目は笑っておらず怒りに満ちていました。



『ありがとう』という言葉の発音は、
とても嫌な感じで、伝わってくるのは真逆の雰囲気。




ここまで解りやすい雰囲気を出していながらも、
言葉だけは『ありがとう』と言っていて、
その違和感は、【気持ち悪い】という情動をわき起こさせました。




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言葉と雰囲気が真逆なこと


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こういうことって、日常的にありませんか?



タクシーの運転手のことは、もう何年も前の出来事なのに、
『感謝しなさい』と言っている人を見たときに
その嫌な感覚をふと思い出してしまいました。



言葉よりも、雰囲気から伝わってくるものの方が
本当に相手に伝わることなんですよね。




そして、言葉に出さなくても感謝の気持ちでいるだけで
それが周りに伝わるものですね。




さて、問題は『どうしたら感謝の気持ちを持てるのか?』




どうしたらいいと思いますか?





続きます。




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この写真、なんとなく《陰陽太極図》みたいだなぁ……





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