止観することで、抽象度の高い思考がしやすくなるのだけど、やりたがらない人もいらっしゃるようです。
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私の治療では、Medical Coachingを含め、苫米地式ヒーリング(苫米地式気功)をしていくのですが、
カウンセリングの時間は言語で…
ヒーリング中は非言語で、
止観、内省することのお手伝いをしています。
ほとんどのクライアントは、最初はご自身のこれまでのこと(情報)を、整理整頓できていない状態でいらっしゃいます。
ですので、その情報を止観していくことで、抽象度の上がった視点に立ちやすくなります。
抽象度の高い視点に立てるようになると、病を選択していたところから、病ではなくてもいい自分を選択出来るようになります。
これは、LUBが取れるようになるということです。
*LUBについては後述致します。
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この流れを、悪性リンパ腫を自己治癒力で治した人の事例を通して説明します。
(2014年のMedical Coaching学会で発表した内容です。)
ある日、悪性リンパ腫になった方から気功治療の依頼が来ました。
『気功でなんとか治してほしい』ということでした。
これは一日仕事だと感じたので、その日の予定はその方だけにしました。
カウンセリングは3時間以上。
それまでの経緯を話して頂き、頭に浮かんでくるものを、次々と話してもらいました。
どこに思考の塊があるのかを観ながら、お話を伺いますと、大きく分けて4種類の分野に思考の塊がありました。
①仕事との関係性
②夫婦の関係性
③子どもとの関係性
③自身の健康との関係性
この4つの分野の様々な関係性に対して、《エフィカシー》が下がった状態でした。
*エフィカシーとは、自分はゴールを達成することができるという自己肯定感
このエフィカシーを上げることが重要なのですが、その前に《ゴールを設定》することがあります。
しかし、《ゴールを設定》していくには、これまでの《ブリーフシステム》で設定しても、ホメオスタシスの働きにより《ゴール》を達成していく道筋へ進めないもの…
どうするのかというと、《ブリーフシステム》を変えることが重要なのです。
《ブリーフシステム》には、【過去の情動記憶】が大きな影響を与えているものなので、その【過去の情動記憶】を止観していきます。
ここを無視して、いくらゴールを設定したとしても、それは《ブリーフシステム》が変わっていない状態から観えるゴールなのと…
ゴールを達成できる自分であるという《エフィカシー》がないのですね。
ある意味、悲劇のヒロインフレームのままであり、勇敢に立ち向かう勇者のフレームではない状態。
勇者のフレームになるには、《ブリーフシステム》が悲劇のヒロインフレームのままでは無理、ということです。
勇者フレームに移行するために、止観をしていきます。
私と一緒に止観することで、そのクライアント自身で気づいたことは…
『自分自身の人生なのに、重要なポイントで、他者からの意見で選択していた!』ということでした。
職業を決めるときもそう。
親や親戚の意見を聞いて、自分のやりたかったことではない職業を選択していました。
結婚を決めるときもそう。
お付き合いし始めた相手から、『結婚前提で付き合うということでいいよね?』と聞かれ、まだ解らないと思っていたのに、【いい人】と思われたくて…そうだと返事をしてしまった。
後は、その流れから様々な関係性が発展していき、【自分の人生】を形作ってきた。
そして、悪性リンパ腫になり…
私のところに来て、止観していく内に
『自分自身の人生なのに、重要なポイントで、他者からの意見で選択していた!』と自分で気づきました。
そして、
『自分の人生、これでいいのだろうか?』
…とやっと考えられるようになりました。
続きます。
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