『フランス語の新しい学び方』
前回更新してからちょうど1ヶ月。
忙しさにかまけて、フランス情報収集をさぼってしまった。
しかも、フランスに滞在しているのではなく、日本でフランスを感じようというテーマだと、
結構ネタが尽きてしまうわけで・・・。
でももう出発まで1年を切ったし、心入れ替えて頑張ろう。
で、『フランス語の新しい学び方』(田辺 保/著 講談社現代新書)。
今、来月の仏検に向けて勉強しとりますが、
学生時代に購入した古い本を引っ張り出して読んでみると、
結構良い本でした。
文法や演習だらけの色気のない本とは違い、
仏文学の教授が、言語学やフランスの歴史・文化・文物・風物と絡めて、
エスプリに富んだフランス語表現の数々を覚えやすく紹介しています。
第二外国語で履修した程度の基礎がある前提で読むと、
とても参考になりますよ。
- 田辺 保
- フランス語の新しい学び方
le cinema favori ⑦ : 『ポンヌフの恋人』
難解な世界観を描くことで有名らしい、レオス・カラックス監督の作品。
でもこれはとてもわかりやすい、
フランス映画にしては後味の爽やかな恋愛モノです。
そうは言っても、ストーリーには一ひねりも二ひねりもあり、
そもそも主人公のミシェル(ジュリエット・ビノシュ)とアレックス(ドニ・ラバン)は浮浪者。
アレックスが住み着く工事中のポンヌフ橋に、
ミシェルが彷徨いこんだことから2人の物語が始まります。
徐々に視力が失われていくミシェルの眼の代わりになることで、
初めて孤独を忘れて眠れるようになるアレックス。
2人で悪さをしながら大金を貯め、このままずっと、気楽に幸せに生きていける、そう思った矢先。
ミシェルの両親による、「眼が治る。連絡乞う」とのポスターが街中に張り出される。
そのポスターをミシェルの目に触れさせたくないアレックスは・・・。
ジュリエット・ビノシュの透明感、
また、革命200年祭の花火、アレックスが大道芸で吹く炎、
地下鉄通路の全面に張られたポスターを焦がす炎が、
美しくて、儚い。
この映画を観た後で初めてパリに行き、
ポンヌフ橋を渡った時の感動は、忘れられません。
- アミューズソフトエンタテインメント
- ポンヌフの恋人〈無修正版〉
仏検がもうすぐ!
11月20日に、仏検があります。
最近忙しくて疎かにしがちだったフランス語の勉強、
本腰を入れないと!と、願書を取り寄せ、公式問題集を購入。
仏検は、隣り合う2つのレベルを同時受験できるので、
・3級・・・大学2年修了程度。基本的な仏語を理解し、簡単な仏語を聞き・話し・読み・書ける
・2級・・・大学仏語専門課程4年程度。日常生活や職場での仏語を理解し、特に口頭で表現できる
の2つを受験します。
3級は合格して当たり前(と、自分にプレッシャー。今迄の投資金額を考えると、落ちたら泣ける)、
でも2級はかなりチャレンジング。
頑張るぞー。
合格すれば、履歴書に車以外の取得資格が書ける!と、
全く本質的でないモチベーションを保ちつつ、しこしこ勉強します。
結果はお楽しみ!
不思議なご縁で・・・
ようやく40時間ぶりに睡眠が取れそうです。ヤレヤレ。
さすがに具合悪いです。
でも今日は1つ嬉しいことが!
以前紹介した、私のなごみプレイス『Dean Morgan Academy』(英仏語スクール) に、
私のブログ記事経由でフランス語生徒さんが入会されたと!
嬉しい話だ。
その方、もし今もブログをご覧いただいてるなら、ぜひコメントくださいね~。
近いうちにスクールで会えますように。
英語・フランス語、ちょっとここらで頑張らんとな、と考えてる皆さんも、
ぜひ一度体験レッスンを!絶対お薦めですから。
全てマンツーマン!リーズナブル料金!毎月パーティ!
『Dean Morgan Academy』 http://www.mydma.com
le cinema favori ⑥ : 『ガラスの墓標』(Cannabis)
またまた前回から10日近く経ってしまいました。
この間、多忙ではありましたが、フランス映画だけは
欠かさず観てましたよ~
という訳で、今日は『ガラスの墓標』です。
原題の「Cannabis」は、大麻、ドラッグの事ですね。
ストーリーは至ってシンプル、ありがちで、
「ドラッグ密輸の売れっ子マフィア(=セルジュ・ゲンズブール)が、
いいとこのお嬢(ジェーン・バーキン)と出会い、お互い愛し合うように。
普通の幸せな生活を夢見て足を洗おうと決心するが、
そんな簡単に足洗える世界じゃないのよねん」
という、わかりやすーい映画です。
この映画の良いところは、そんなストーリーにあるのではなく、
実生活でもラブラブだったゲンズブールとバーキンの、
「映画を私物化するなっ」と言いたくなりながらも親指くわえて憧れてしまう、
2人の熱愛ぶりにあるのであります。
左腕を撃たれて生死を彷徨っているにも関わらず
バーキンの顔やうなじや体を撫で回すゲンズブールの手のしなやかさや視線、
2人で逃げ惑う最中に紛れ込んだ廃墟で
今を最後と言わんばかりに愛を確かめ合うバーキンの頬の赤味、
全て、演技なんてものじゃなく、「本物」なのです。
冒頭に、
「これは、ドラッグの映画ではなく、愛とアクションの映画である」
とある通り、
2人の愛をこれでもかと見せ付けられる映画です。
その濃さが、昼間のお酒に良く会い、しばし日常を忘れさせてくれること間違いなし、です。
ゲンズブールの、「単にささやいているだけ」風の音楽もまた一興。
- アイ・ヴィー・シー
- ガラスの墓標
le cinema favori ⑤ : 『皇帝ペンギン』
以前何かの映画の予告編で知ってから、ずっと観たいと思ってた、
『皇帝ペンギン』(La marche de l'empereur)を、今日やっと観てきました。
予想以上の素晴らしさに、感動の嵐!
動物映画なんて、大昔に『南極物語』を観て以来だったけど、
これはもう「動物映画」と括るのは申し訳ない程、秀逸なドキュメンタリーでした。
極寒の大地で、生き抜くための本能的な智恵を総動員しながら、
パートナーを見つけ、卵を守り、子ペンギンを育て、海に戻る。
動物として唯一かつ最大の営みを、驚くほど近くから撮り続けています。
監督のLuc Jacquetは動物行動学の研究者であり、
皇帝ペンギンの生態を知りぬいている彼だからこそ、
こんなに自然な作品が出来たんでしょう。
母ペンギンと父ペンギンと子ペンギン、それぞれ「人間語」での吹き替えが入っています。
母ペンギンが、私の大好きな『ミナ』のロマーヌ・ボーランジュ(8月13日の記事 を見てね)で、
この配役も C'est super! という感じだけど、
何より、変に擬人化し過ぎることもなく、でもとても詩的で本能的な彼らの会話が、
この映画を更に味わいのあるものにしています。
動物が主題の作品ですが、
完全に大人のための映画です。
百聞は一見に如かず、とにかく絶対に観るべし!
la musique favori ① : 『MINA』 サウンドトラック
あまりの激務に10日間もご無沙汰してしまいました。
三十路間近にして週2回徹夜なんてやるもんじゃないっすね。
お肌が荒れてしまったぢゃないか。
でも今日、ようやく仕事が落ち着き、復活!
久々にとてもゆったりした気分で、夜を過ごしています。
そんな夜にぴったりな音楽が、映画『MINA』のサントラ。
前回、この映画を紹介しましたが、その時に思い立ってアマゾンで購入。
聴く度に映画のあのシーンこのシーンが甦り、最高!
特にお薦めは、
『18歳の彼 II venait d'avoir 18 ans』 。
映画のキーになる曲です。
’50~’70にフランスで大ヒットした歌手、Dalidaが
とろけそうに甘く切なく歌いあげます。
中年女性が年下の少年と交わす行きずりの愛の楽しさと苦い後味を歌った曲。
(ライナーノーツからそのまま引用。だって歌詞なんてわからんし)
シャンソンは素敵ですね。
渡仏したら、シャンソンを習いに行こうと思います。
目指せ、次世代の加藤登紀子!
- サントラ
- ミナ
le cinema favori ④ : 『ミナ』(Mina Tannenbaum)
また借りてしまった、『ミナ』。
最初の時は全く何の気なしに借りたんだけど、
あまりにいい映画なので、年に2回は観ているお気に入り。
同じ時に生まれた、容貌も考え方も生活レベルも全く違うミナとエテルが、
心の中では相手を誹り、妬み、優越感とコンプレックスを抱きながらも
なぜか2人はいつも一緒に居てしまう。四六時中。
大人になり、それぞれの道を歩き出し、段々とすれ違っていく2人。
そして決定的な別れ。
エテルは着実に幸せを掴み、
一方ミナは、純粋であるがために、どんどん孤独になっていく。
最後、ミナに、ある衝動を起こさせたのは、皮肉にも唯一の大親友のエテルだった・・・。
色々言われている「女の友情」、あまりにもリアルで、
どっぷり感情移入してしまいます。
また、2人の人生を通して、
親との確執と愛情、恋愛や仕事、フランス・ドイツ・ユダヤとのナイーブな関係が
多層構造のように描かれていて、
毎回観るたびに新しい発見があります。
この映画の某評論では、
『2人の少女が大人になるまでの友情を爽やかに描いた青春ラブストーリー』なんて書いてましたが、
この評論家、浅すぎる!ほんとに観たのか!!
「青春」でも「ラブストーリー」でも「爽やか」でも全くない、
非常に余韻の残る、重くて素敵な作品です。
le cinema favori ③ : 『Le mari de la coiffeuse』
今日から来週末まで待ちに待った夏休みーーー!
昨日まで、ほーんと忙しかったので、とても嬉しいーーー!
でも、その忙しさを引きずって、休みのど真ん中2日間に仕事が入ってるため、
どっかに長期で旅行、は叶わず(涙)
数日実家で親孝行&旧交を温める以外は、
コンクリートジャングルでゆっくりしてます。
ゆっくりしている時間、とにかく映画を観まくろうと、
昨日早速TSUTAYAで、手始めに7本レンタル。
なので、これからしばらくは映画特集で引っ張ります。
で、今日は、『Le mari de la coiffeuse』。
有名な『髪結いの亭主』ですな。
パトリス・ルコントが日本でその名を知らしめるきっかけになった作品。
これも10回は観てます。心が疲れた時に。
小さい頃から髪結いの女性に憧れを抱いていた男が中年に差し掛かった頃、
1人の美しい髪結いの女性に出会い、世帯を共にする。
ただ2人で一緒に生活することだけが2人にとっての最高の幸せ。
そこには、物欲も金銭欲も何もなく、
ひたすらシンプルかつ根源の愛の姿が、
マイケル・ナイマンのもの哀しい音楽に乗せて描かれています。
髪結い役のアンナ・ガリエナが、情感豊かでとても美しい。
でもやはりフランス映画、
「そんなに幸せなんやからいいやんそのままでーー!」というラスト。
フランスというお国は、
「幸せは長くは続かないもの」という思想が前提にあるんだろうなあ。
一時、コンクリートジャングルに暮らしていることを忘れさせてくれる、
ちょっと辛めのジントニックみたいな映画です。
- アミューズソフトエンタテインメント
- 髪結いの亭主


