塾の帰り道
いつも息子と何気ない話をする
「友達にね
一緒に電車に乗りに福島に行こうと誘われたんだ
3時間に一本
第一原発が見える駅なんだって」
何を!不謹慎・・・と言いかけて口をつぐんだ
へえ・・本当にあるの?
何故行きたいのかな・・
好奇心かな・・・
分からないけど
「僕も少し見てみたい・・・気もする・・
そうか・・
「でも子供が遊びで見に行くところじゃないね」
「そうだね」
最初は好奇心でも目の当たりにする光景は彼らにどんな影響をを与えるのだろうか・・
そんな考えがふとよぎる
会話は続く
原発では
廃炉に向けて作業が行われているけれど
上手くいくことばかりじゃないね。今は水漏れが起きている
・・・・
これから長い時間廃炉作業が続くね
多分、君がおじいちゃんになっても。
新しい技術開発や
強い放射線にも耐えられる
ロボットの開発も必要になるね。
それは
君たちの世代の役割かも
「そうか・・」
原発の話はコレで終わり
いつもは放射能の話をすると嫌がる息子
そんな息子との会話
・・もし将来やっぱり見に行きたいと言ったのなら
私はどうするのだろうね。
