たまたま部屋を訪ねてきたメデリンの顔を見たら、大泣きしてしまった。
彼女は落ち着いて私をなだめてくれた。
私はつたない英語で、自分の気持ちを全て吐き出した。
ダイレーションや血や、傷口を見るたびに
自分はモンスターになったように感じること。
性別適合手術を受けても、とても女の子と同じようには思えないこと。
何故、女として産まれなかったのかと。
メデリンは優しく、大丈夫、大丈夫と
「私も同じ気持ちになる時がある」と。
「私もずっとずっと、辛かった。
毎日が死んだような気持ちだった。
自殺も考えた。
そして性別適合手術を受けた。
後悔はしていない。
それでも、今でも、何故女に生まれなかったのかと泣くときがある。
ダイレーションをしながら、こんなのは女では無いと涙を流すこともある。
だけど、私達はおそらく最高の医者を選択出来たし
昔と比べて、これから先はもっと幸せになると信じている。
この選択は間違っていない。
私達は性同一性障害に生まれてしまったことは、非常に不運だ。
でもきっと、この手術の選択は間違ってない。
それに一人じゃない。
私達には仲間がいる。」
そう言ったメデリンの目にも、涙が溢れていた。
性別適合手術は
受けたらゴールではない。
ここからがスタートなのだ。
ここから、一度にたくさんの
嬉しいこと、楽しいこと、悲しいこと、辛いこと
たくさん、たくさん、やってくる。
だから、私はメッセージを放ち続ける。
これが、性別適合手術の実態だ。
生半可な気持ちでは、決してない。
もし、私と同じ手術を受けたいと願う人がこのブログを読んでいたら
覚悟しておいて欲しい。
今まで感じたこと、考えたことのないような気持ちが一度に沢山やってくる。
この戦いに、必ず勝利するという信念を是非とも持っておいて欲しい。
そして性同一性障害ではないけれど、このブログを読んで下さっている方々へ。
もしあなたの周りに
私と同じような子がいたら、どうか一言
「よく頑張ったね」と
誉めてあげて下さい。
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