精神科の看護師の役割は、主に大きく4つに分けることができます。

まず一つ目は、患者に対する心理的なケアです。
精神科では、精神疾患を患っている患者に薬物治療を行う場合がありますが、患者のなかには自分が精神を病んでいるという状況が理解できなかったり、薬を摂取するのに抵抗する人も少なくないため、そういった人々にいかにして納得して薬を飲ませるかが看護師の腕の見せ所となるのです。

二つ目の役割は、患者の症状の見極めです。精神病の患者の多くは病状を正確には把握できておらず、自分から医師に伝えるのが困難な場合があります。そこで、代わりに看護師が患者の状態をしっかりと観察して、気づいた点があればすみやかに医師に伝達して適切な治療を施せるようにすることによって、早期の回復につなげられるのです。

三つ目の役割は、入院中の患者に対する生活のサポートです。精神病になると普通の人であれば問題なくできるような行動ができなくなる場合があるため、治療のために入院している患者をしっかりとサポートして不自由のない生活をできるようにする必要があります。もっとも身近で看護にあたる看護師が献身的に支援してあげれば、患者も前向きに治療に取り組めるようになるでしょう。

四つ目の役割は、投薬です。精神病の治療薬は、決められた頻度で摂取しないと効果が出ないのですが、患者によっては薬を飲むタイミングが覚えられず、なかなか思うように治療が進まないケースがあります。そういった場合に、きちんと薬を飲むように習慣づけを行うというのも看護師の役割なのです。


※コミュニケーション能力や察知能力など様々なスキルが必要とされる精神科の看護師については、[ こころを支える精神科領域のお仕事 ]内でも紹介されています。