ユーレイル乗り放題・ドイツ編 | パリと音楽と大学と

パリと音楽と大学と

パリにて声楽、シャンソンを指導。パリの音楽学校在学中より、フランス各地・ヨーロッパで様々なコンサートを経験。フランス国家公認声楽講師資格。アラフィフの物語を振り返るつもりです。

グループでやってきて、グループでにほんへ帰ったが途中は自由行動である。私は1週間は列車乗り放題のパスを買い込んでおき、友人とあちこちめぐった。一国について一泊、というハードなスケジュールである。町についてはまずホテルを探す。三ツ星などはとんでもない、せいぜい二つまで。ドイツ東西、イタリア、スイス、ストラスブール・・・乗り放題パスでは一等車に乗れる。だか席を広げて眠っていった。妹尾河童さんが、ヨーロッパの列車についてかいておられる。(しかし21世紀の今、こういう話、ものすごく古い感じがするなあ。)
移動はあちこちしていたが、私は少し英語が使えたくらい。(よくも生き延びれたものだ。)事件はドイツで起きた。


慣れてきた寝台車(安い方)で、いつものように到着地で朝を迎えたつもりだった。駅について、ゆっくり降りるつもりだった。日本と違って、終着駅は、本当にそこで線路が途切れているのだから。しかしこの朝は、どうも風景がいつもと違う。プラットホームが見えない。線路がやたら見える。それに、客の雰囲気が全くない。

おいていかれた?

ねぼけまなこで友人と「車掌が来るから聞いてみよう」と思っていると、電車が後ずさりを始める。

ええええ????車庫に入ろうとしてるってわけ!?

あわてて身支度をととのえていると、やっと誰かがやってきた。

「おろしてください~おります!」

わたしたちは、やっと、ロコモーターだけの乗り物に乗って、無事駅にたどり着いたのでした。やれやれ。びっくりした、ほんと・・・