ブログの第117号)
http://tory.com/j/others/mm_backnumber/2005-04-25.html
この時期に咲いているとは、観光用に品種改良をしたものでしょうか。ともあ
れ、思わぬ大雪に見舞われて、チューリップの花もさぞかし寒い思いをしている
ことでしょう。その証拠に、晴れていれば花びらをいっぱいに広げるはずですが、
今は固く閉じてしまっています。
しかし雪のかけらと、それが溶けたしずくが花びらについて、冷たい中にも
清澄なみずみずしさを感じました。

さて、関東が大雪に見舞われた翌日、取材ではないのですが、神奈川の山岳連
盟の登山救助隊訓練というものがあり、それに参加するために群馬県のみなかみ
町を訪れました。
群馬県でも北部に位置するみなかみ町は、どちらかというと日本海側の気候の
影響を受けます。そのため、例年をはるかに越える積雪に覆われていました。
今週はその様子をお届けしましょう。
訓練の朝、谷川岳ロープウェイの「どあいぐち駅」に車を乗り付けました。
http://www.mapfan.com/index.cgi?MAP=E138.57.52N36.49.56&ZM=5
未明から荒れ模様の天候で、日本海からやってくる寒気の影響を受け、谷川岳一
帯は吹雪になっていました。

訓練のミーティングを済ませて、メンバーは雪の舞い散る中、めいめいに雪山
に入ってゆきます。

さて、私はというと、今回は捜索本部のスタッフとなったので、体力的にはと
てもラクチンでした。(笑)
自動車の中でノートパソコンを広げて、各訓練チームに配備されたハンディ
GPSレシーバーからの緯度経度情報を取得して、地図ソフトで位置を確認して
記録をするのが役目です。
(※GPSとは、車のカーナビでも使用されている、衛星からの電波を受信して
現在位置を特定するシステムです)

目印の少ない雪山で現在位置を特定するのに非常に役に立ち、興味深い訓練で
した。
さて、本部スタッフは狭い車の中でじっとしていなければならず、身体を動か
すことがないので、楽かと思っていたのですが、これはこれでけっこう辛くなっ
てきました。人間とは贅沢な生き物です。
定時交信の合間に、運動不足解消と気晴らしを兼ねて土合(どあい)の周辺を
散策してみることにしました。
「土合山の家」の軒先に出来た見事な「つらら」です。

うっかりこの下に入って、つららが折れて上から降ってきたりしたら大変です。
こちらはJR上越線の土合駅(どあいえき)の様子です。この写真だけを見る
と分からないかも知れませんが、例年に比べてかなりの積雪があります。

山の家の周辺には除雪された雪が積まれて小山のようになっていました。その
上に乗ってみると、ちょうど東から太陽の光が差し込んで印象深い光景になりま
した。

わきたつ雪雲の上から降り注ぐ冬の太陽。その光が雪の小山を照らし出して、
微妙な起伏を浮かび上がらせていました。この部分だけを切り取ってみると、ど
こかの雪山の稜線の一部のようです。
さて、朝は吹雪だったのですが、昼ちかくになるとみるみるうちに空が晴れ渡っ
てきました。寒気の吹き出しが弱まったのでしょう。本当に谷川岳の周辺は天気
が変わりやすいです。

訓練チームが入山している白毛門(しらがもん)の山頂がくっきりと青空に浮
かび上がっています。清々しい光景です。

ほんのわずかに稜線付近に雪煙が舞っているのが見えます。晴れてはいますが、
上空はかなり風が強そうです。
逆方向を見上げると、谷川岳の主峰がわずかに見えます。やはりこちらも稜線
部には雪煙が舞い上がっていました。完全な天候回復とは言えないのでしょう。

高い雪の壁に挟まれた、上越線のレールです。雪の壁の高さは例年の2倍ちか
くあるでしょうか。

土合駅の駐車場の周辺は本当はもっと広いのですが、除雪車の幅しか道が無く
なっていました。

駅の施設の屋根の上には、たっぷりと雪が乗って、まるでマッシュルームのよ
うに盛り上がっています。

まるで「お菓子の家」のようにも見えますが、しかしそうのんきなことも言っ
ていられません。これがもっと大きくなると、家を押しつぶしたり、落ちてきた
雪の固まりの直撃を受けて死亡する方もいるのですから、雪国の自然は厳しいも
のです。
しかしその一方で、やはり雪というのは美しいものです。こんもりとした雪に
覆われた湯桧曽川(ゆびそがわ)の河原です。

河原の石の上を覆う雪の、微妙な白い曲面がなんともいえません。
川の水は夏の時に比べて、とても清冽に感じました。やはり水温が低いと、そ
れだけ不純物が減るからでしょうか。

さて、訓練チームが山から帰ってきました。天候が回復して良かったです。

再び全員が集まって反省会を行い、救助訓練は無事に終了してメンバーは解散
しました。
その後、夕暮れ近くになると谷川岳周辺は再び雪雲に覆われて、ちらちらと小
雪が舞い始めました。やはり天候回復は一時的なものでした。
再び土合駅に行ってみると、そこにはスキー客が面白半分に作っていったのか、
かわいらしい雪だるまが置かれていました。

このまま雪の日が続けば、1週間くらいはここに居続けるかも知れません。
またたく間に、土合駅周辺は再び雪景色へと変貌しました。川端康成の小説
「雪国」を思い起こさせる光景です。

谷川連峰の谷間を流れる湯桧曽川の流れも、今は深い雪に閉ざされようとして
いました。

はるか上越国境の清水峠までこの流れは続いているはずですが、その途中で流
れは雪の下に埋もれているのでしょう。
先ほどははっきりと見えていた白毛門の山の姿は、今はすっかり薄青い雪のヴェー
ルの中に隠れてしまっています。

夕暮れの時間を迎えて、あたりの光は徐々に弱まってきました。もうすぐ夜が
やってくるのです。
舞い散る小雪の下、木々たちは寒さと雪に埋もれそうになりながらも、賢明に
命を長らえようとしています。

中には雪の重みに耐えられずに枝や幹を折られてしまう者も居ます。冬の森に
入ってゆくとそれらの厳しい自然の現実を目の当たりにしますが、しかしそれを
越えて春まで生き延びた木々たちはより生命力を身につけて大樹へと成長してゆ
くのでしょう。
雪はしんしんと降り、大地を少しづつ少しづつ白いもので覆い尽くしてゆきま
す。汚れなきもので覆われて、動物も植物も、次の春まで長い眠りにつくようで
す。

夕闇の空から次々と舞い降りる無数の雪のかけらたち。
周囲は静寂に包まれていますが、しかし音のない音が聞こえてきます。
それは大地とそこに棲む生き物たちを優しく包む、子守歌のように心にささやき
かけるのです。
これからも自然風景写真館にどうぞご期待下さい。
◆今回の速報用写真で使用したデジカメ◆
photo{01-02}
=> コニカミノルタ DiMAGE-X50
photo{03-23}
=> カシオ EXILIM-ZOOM EX-Z750
※コニカミノルタのデジカメ DiMAGE-X50 の詳細はこちらを
http://www.konicaminolta.jp/about/release/2004/0707_02_01.html
※カシオのデジカメ EXILIM ZOOM EX-Z750 の詳細はこちらを
→ http://dc.casio.jp/product/exilim/ex_z750/
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§3.今週のギャラリー新機能
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今週の新機能はありません。
次回にご期待下さい。
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§4.今後のリニューアル予定
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・「お気に入り」システムの作成
・フォト検索ページの作成
・写真販売システムの作成
・撮影機材紹介
・特別展示室(タペストリー表示など)
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§5.その他のお知らせ
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