貼らせていただいた動画は、私がBAKUの楽曲で1番好きな「ON AND ON」。このイントロがめちゃくちゃ好きで。いまだによく聞きます。ちなみにこの武道館ライブももちろん参戦してました。中2くらいだったかな。

先週OAされた番組で私が涙した相手は、車谷浩司さんでした。
昨年末、いろいろと1年を振り返っていた中で「今年もやっぱりお仕事ご一緒することなかったな、まだまだ頑張ろう・・・」なんて考えてたときに、ディレクターからの「次回のゲスト、くるちゃんきます!」の連絡。。。この日がついにきたか・・・といった心境でした。

車谷浩司さんは、10代のころBAKUというバンドのギターでした。約2年しか活動しなかったバンドですが、武道館公演もやったし、オリコンでは6位とかまでいったんじゃなかったかな。中高生に爆発的人気でした。解散後は、こちらもめっちゃ売れた、石田小吉さんとのユニットSPIRAL LIFEを経て、これまたアリーナ公演もやっていたソロでのAIR、そして現在のLaika Came Backと、つねに音楽シーンの第一線にいる人物です。音楽性は全く違うようで、どこか共通する真の部分があるなって感じます。特に、Laika現在の楽曲は、BAKU時代の後期にソロで歌っていた曲にとても似ている。それはずっとあり続けたものだったんだな、と25年経って感じられるってとても幸せなことです。

私が中学1年のときにBAkUに出会いました。
当時、地元の小学校を卒業し、都内の女子校に通うことになり、大きすぎる環境の変化についていけず、また、厳しい学校への反発心、大人という存在への反抗心はものすごかった。そんなときにふと出会ったBAKUの音楽に当時はココロを奪われ、いつしかそれこそが自分にとっての支えで救いになりました。そこからバンドブームに後追いする形でのめりこんでいったわけですが、あの環境、あの反抗する気持ちがなければこれほどまでに夢中になることはなかったと思うので、あの厳しい環境に13歳でぶつかれたことは今思えばわたしの宝です。

中3の夏にBAKUが解散したときには、自分を支えてくれるものが全てなくなったようで泣きはらしました。14歳、15歳だったからこそ夢中になれた。あぁ、あれがわたしにとって青春ってやつだったんだなって思います。


で、深いけど狭い音楽好きな私がラジオパーソナリティになって、当時、聞きまくっていたアーティストと一緒に仕事ができるようになり、夢のような瞬間が何度も訪れました。
始めてラジオ番組をやらせていただいたデビューの日にBAKUのヴォ―カル谷口宗一さんがゲストできたときは帰りの新幹線で号泣・・・。新曲がききたくてラジオを一生懸命録音していた私が、本人の曲を紹介することができる日がくるなんて、それはそれは幸せなこと。


車谷浩司さんはあまりメディアに出ない方なので、会う機会はなかなかないし、会ってしまったら、夢というか目標がなくなりそうな気がしてました。もちろんそんなことはなかったし、もっと頑張ろうと思いましたけど。

私もプロなので本番中はスイッチが入るのですが、番組の最後に想いのたけを・・とふられ喋り出したらもう号泣・・・。当時のどんよりしたココロ、でも、音楽やライブで弾け爆発させてもらったことが一気に思い出され、当時のものすごくいろんなことを考え悩み、でもパワーに満ち溢れていた気持ちがよみがえったのです。でも、25年前のありがとうを本人にお伝えできて本当に幸せでした。

緊張しすぎて吐きそうで、地面からつねに3センチくらい浮いて歩いているような感覚、渋谷駅で車谷さんの後ろ姿を見て歩いたこと、歩道橋から見えた景色、全て忘れられないものになりました。

愛用している手帳にサインをかいてもらって、眺めて励みにしようと思っていましたがやめました。次回またお会いできるようにと願いもこめて。


「夢は叶う」
そういったフレーズを簡単に口にしたくはないけど、でも、信念を持ち続け、自分を信じ続けて、ただひたすらにがむしゃらにやっていれば、叶うものだと私は思います。そして、月日が流れて起きる奇跡を感じることができるのだと。


いやぁ、久しぶりに熱くなってしまいました。
こんなんだからいつまでも「音楽中2病」とかって言われるんだよな(笑)。