Sunny's Square のブログ

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幕張ベイタウン、そして、オーストラリアから、日々感じたことを書いてまいります。どうぞよろしくお願いします。

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日本の通訳者の先駆者の一人でサイマルインターナショナルに居られた小松達也氏曰く

 

「通訳の仕事は一種の真剣勝負である。一回一回の仕事ですぐ結果が出る。だから、うまくいった時は心地よく気分が良いものだが、うまくいかなかった時は自分でもわかっていやなものである。

 

若い頃は通訳がうまくいかなくて、つらい思いをしたことがよくあった。そんな時は回りの人の目がみんな自分を非難しているように感じたり、コーヒーブレイクになっても、通訳のブースからでていく勇気がなかったりしたものだ。

 

通訳の仕事は色々な要素を含んだ総合的なパフォーマンスだ。その中で、言葉自体が占める割合はせいぜい30%ぐらいだろうと思う。言葉以外に、通訳技術、知識、自信や落ち着き、声の質などの要素が加わる。」

 

確かに、その通り!

 

自分ながら非常に上手く通訳の一日を過ごした日を覚えています。

自信を持って、声もしっかり。それはある定期会議。日本人の議長さんは初めての議事進行でした。聞かれたので、私は冒頭に「毎回、こんな風にやっていますよ」とお伝えしました。会議後、その件で感謝されました。議事進行も、会議の出席者の顔も私が一番分かっている、というのが大きな自信になったのは明らかです。

 

最悪のパフォーマンスだったのは、ある国際会議。各国の代表者が意見交換をします。泰からの参加者の英語は泰訛りの英語です。私は泰に駐在していたことがあるので、泰訛りの英語も直ぐ理解。

そしてマレーシアからの参加者の発言。

マレーシア語?! それは、判らない。

と、思ったのは英語マレーシア訛り。

全く理解できませんでした。

その時は会議で皆さんにお詫びして「どなたか理解できる方はいらっしゃいませんか」。

シンガポールからの参加者の方が、英語で教えてくれました。

 

流行や歴史的出来事もしっかり押さえておかないと口ごもってしまいます。ですから、会議の前は「100覚えて1つさっと会議で使えた、と思えれば良い」と思って暗記したものです。

オーストラリアの友達から来たメールです。

彼女は、2人小学生の子供がいますが、住まいはブリスベンから車で

2時間半ほどのかなりの田舎です。

都会よりもずっと田舎が好きで、隣人は車で行かないと、ベランダ

から見える風景は最高、遠くの方に森に囲まれた山が見える、そんな

感じの所に住んでいます。

 

近くの町にあるのは、田舎の町らしく、郵便局、コーヒーショップ、

レストランなど10軒ほどのお店があって買い物には十分なものが

揃っています。

その町並みから直ぐの所に敷地の広い家があります。庭はとても

広くて高原みたいな広さです。馬が数頭、いわゆるペットとして家族

の一員として馬がいます。そんな感じの田舎に住んでいるSharon

からのメールです。

 

Hi Sunny,

 

I hope you have had some good news from the doctors and are 

feeling good. Our Prime Minister is visiting yours. Maybe you could 

say hello for us. :) Though we don't really like 

him very much. Maybe a pie in the face would be better?

 

I can't believe Trump is still hanging on, can you? What a mess he 

is creating and how embarrassing. I can't even imagine how this is 

all going to end. Will America have another 

civil war? 70 million Americans voted for Trump - that's a lot of 

not very clever people. 

I'm so glad I don't live there. 

 

Anyway, we are all fine here. Take care,

 

 

会社の業務の後にそのサイマルアカデミーの通訳課程に通いお勉強

していた頃の話です。

先生は「会議の主な出席者、講演者などに事前に時間を取って貰い

会う事が必要。

何を話すのか、個人の名前や政治家の名前や地域など固有名詞は

出るのか聞ける機会がとても大切」

 

事前打ち合わせは通訳にとって可能ならば、最高の贈り物です。

海外から来るSpeaker,講演者は前の晩には日本のホテルにチェック

インしているでしょう。顔合わせにホテルに行くだけでも、或いは電話で

「私が明日の通訳者です」と言って二言三言話すだけでも翌日の通訳者

の負担は全然違います。

 

電話だけでも相手がどのような声の持ち主か、どういう話し方をする方

かが判ります。翌日第一声で「昨日電話した通訳者です」とニコヤカに

伝える事ができます。距離が縮まります。前年も同じ会議で会っていれ

ば”顔見知り”となり、緊張感は一挙に減ります。

 

通訳中は、頭をフル回転して、何とか業務を達成するのに集中する

だけです。緊張感は、前日に会ったり話したりするだけで、激減して

通訳作業に没頭できます。

 

 

サイマルインターナショナルの経営に関与していた日本を代表する通訳者に、小松達也さん、がいます。

 

もう何十年も前の新聞記事に彼の話が載っていました。

 

  橋本首相は日中関係を主題に話した。講演の始まる約30分前に原稿が届いた。

すぐ同僚と前半と後半に分けて分担を決め、急いで準備にとりかかる。逐語訳をして書き込む余裕はなく、原稿を読んで大事な場所に赤線を引き、話のポイントを頭にいれるだけで精一杯だ。あとは頭がよく働き、英語がスムーズに口から出てくることを期待するのみだ。

 

小松達也さんは、当時最高レベルの通訳者で首相の講演の通訳をするほどの人です。

 

私はフィリピン、マニラで国際会議(参加者数は30名ほど)で通訳を

したことをこれを読んで思い出します。

直前に原稿を渡されて、同僚と二人で、私が前半を担当。慌てながら原稿に書き込みを入れる時間がありました。

 

小松達也さん曰く「一般に、英語力を維持するためには常に英語に接していることが必要だ。仕事の日が近づいてくると、特に多量の英文を読むように心がけている」

 

 

 

 

通訳者は色々な状況の中で活躍します。

例えば、前回の西山千さんの様にTVの画像を観ながら、人類初の月面着陸の同時通訳。

大きな会議場で、ブースに入って、通訳者仲間と通訳。緊張の連続です。

小さな国際会議では、20~30人規模の時。

 

25年前ですが、サイマルアカデミーの授業である先生曰く「通訳とは度胸8割。聞いている参加者に”流石”と思わせる事」。

間違いなく度胸は必要ですね。

オーストラリアの通訳者育成の大学院では「通訳者として登場する際には、見た目をきっちりしなさい」、と常に言われました。

授業に一般の方を招いて講演をして貰い、それを通訳する授業が毎月ありました。

その時は、通訳する学生は、男性ならネクタイとジャケットは必須でした。

 

TVで観たんですが、来日した豪州首相の後からついて来る女性の通訳者は黒のスーツでした。

 

面白いですね。通訳者には”度胸”とか、”見た目”とか。勿論、通訳技術が前提です。

確かに、どんなに上級の通訳者でも「冷や汗」「崖っぷち」の場面は常にあります。余裕で完璧に通訳を終える日はありません。

だから、あたふたしない”度胸”が必要なんでしょうね。

 

 

 

 

人類が初めて月に到着して月の地表に降り立ったのは、今から51年前。

 

Wikipediaによると

「アポロ11号は2人の人間を世界で最初着陸させた宇宙飛行であったニール・アームストロング船長とバズ・オルドリン月着陸船操縦士の2名のアメリカ人が、1969年7月20日20時17分アポロ月着陸船「イーグル」号を月に着陸させた。アームストロングは7月21日の2時56分15秒(UTC)に月面に降り立った最初の人物。」「アームストロングはこの出来事について「これは一人の人間にとっては小さな一歩だが、人類にとっては偉大な飛躍である」と述べた」 

 

その「一人の人間にとっては小さな一歩だが、人類にとっては偉大な飛躍」と言った時に日本人向けにNHKが同時放映し、同時通訳をしていたのが西山千という通訳者でした。

 

1996年に私は仕事の合間をぬって、サイマルの通訳教室に通っており、その西山千先生のお話を聞く機会がありました。

 

当時も最先端の通訳技術を持った西山さんは、雲の上の存在でした。

「通訳をする事は、歩くのと同じ様に、潜在意識レベルで言葉が出てくる様に練習しなさい。日本語は体の一部、同様に英語の情報があったらすぐ表現できる様に懸命に練習すること」と言われました。

 

下記はもし西山千さんの月面着陸時の通訳の様子をお聞きになりたい場合はYoutubeにありますが、

月面の画像はなく、録音テープだけの静止画像です。

 

 

 

続きます。

 

 

 

 

 

 

オーストラリアのコロナ感染問題も決して良好ではありません。

10万人当たりの死者数は先月迄の累計では日本の3倍でした。

(コロナ関連死者数の計算方法は国によってまちまち)

 

下記はちょっと古いメールですが、5月のオーストラリアのゴルフ仲間のDougからのものです。

人口の多いシドニーやメルボルンでの感染拡大で州の州堺封鎖

など12時間後開始、48時間後開始など相当大変だったのがわかります。

 

Hi Sunny
How are you? Are you back home? How are you coping with COVID - 19?

We are all fine here. My son Matthew, his wife Sarah, daughter Ada (2years) and dog Sophie from Sydney all landed at our place with 12 hours notice back in March.  Queensland was closing its borders within 48 hours so they made a mad dash to our place.  They were here for 7 weeks. It was a busy, noisy time and it made our isolation less stressful.  Now we are back to Silence.
Our plans to go to Palm Cove in June have been delayed until August.  We have asked Don and Angela to fly up and spend a week or so with us. As they are unlikely to make their annual trip to Germany to see Angela’s family, they might decide to visit us.
Businesses and such are starting to open up again. Of course there are limits on numbers allowed in shops and social distancing is required.  My experience shows me that people are quite cautious and abiding by the rules.
Well I must go. Lynn has a few chores for me today 

Hope this finds you happy and healthy.

Regards
Doug

What have I got to lose?

 

どう転ぼうと、失うものは何もない。という意味です。

 

今の世の中、他人を踏み台にして自分だけがより裕福になったり

より多くの権力を得ることに奔走している姿を多くみます。

 

それとWhat have I got to lose?と、どう関係があるかというとな~ん

にもありません。今日ふと、What have I got to lose? と浮かんだだけ。

 

私事ですが、亡き母の母、私の祖母の時代には、岩手県の北上川の土手の傍に自分達で家を建て、小さな土地で畑仕事をして7人の子宝を育てたと聞きまた。

それはたった2世代前の事です。

私は最初の大学はアメリカ、その後日本で就職、飛行機で海外に飛ぶのは日常でした。退職後、オーストラリアの大学院。

 

36歳の時、すい臓がんと診断され、ほとんどゼロに近い確率から生還しました。それは、祖先の皆さんが「こいつは、”外国”に行くことになる、ちょっと生かして、どう人生を送るか見てみよう」と相談が纏まったからとしか考えられないなー、と思います。 What have I got to lose?  という気がしてくる今日この頃です。

 

 

 

 

  オンラインレッスンの受付を開始しました

 

今日は爽やかな秋晴れですね。

美浜園の入り口にある鯉が沢山居る池までゆっくり散歩を楽しんできました。

 

今まで対面でレッスンをしていましたが、今後はリモートのみでの

レッスンを行います。

  -スカイプを使います。

  -お互いに発音や表情が確認できる事が必要です。

   音声・画像は良好です。

  -レッスン料は遠慮なくご照会下さい。対面時より大幅に安く

     しました。

HPの右上の「お問い合わせ」ボタンから送信して下さい。

宜しくお願い致します。

 

 

題目の when your days are numbered, の your days are numbered と同様の意味で使われた表現は昨年英国首相Theresa Mayに使われました。

  She's finished.  She has no creditability with fellow EU leaders.

    They don't believe she can get the deal passedl  In fact, the more she

    talked about the deal, the less convincing she became.  

    Theresa May's days are numbered.

 

メイ首相はもはや過去の首相。EUの首脳達からの信頼を失った。--- 首相の余命は幾ばくも無い。

 

そして、イケイケドンドンのBoris Johnson氏がBrexitを実施しましたが、これからどうEUと関係づくりをするか

見ものです。