第23回参院選は21日、投開票が行われた。
自民党は改選定数1の1人区で29勝2敗と圧勝し、単独で改選定数(121)の過半数を超えた。非改選議席を合わせると、自民、公明両党は参院の過半数(122)を確保し、参院で与党が少数の「ねじれ国会」は解消された。安倍首相は安定した政権運営を進める基盤を得た。民主党は東京で初めて議席を得られず、獲得議席が結党以来、最少となる惨敗を喫した。日本維新の会も伸び悩んだ。共産党は改選議席を上回った。
今回の参院選は、昨年12月に第2次安倍内閣が発足して以来、初めての本格的な国政選挙だ。選挙区選73、比例選48の計121議席を巡って争われた。
自民党は、改選定数が121になった2001年以降で最多の65議席を獲得した。
公明党は、擁立した4選挙区選で勝利し、比例選と合わせ改選議席を超えた。
自公両党は非改選議員を合わせ、参院の全ての常任委員会で、委員長ポストを得た上で、委員の過半数を占めることができる「絶対安定多数」(135議席)に達した。
第23回参院選は22日朝、比例選で自民党の太田房江氏と日本維新の会の室井邦彦氏が当選を決め、選挙区と合わせた改選定数121の全当選者が確定した。
各党の獲得議席は、自民党65、民主党17、公明党11、みんなの党8、共産党8、日本維新の会8、社民党1、生活の党0、みどりの風0、諸派・無所属3。 (読売新聞 朝刊より引用)