WADAとしては | 還暦フリーランサーのおしゃべり処

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元競馬専門紙記者/旧ブログ~「オヤジの競馬倶楽部」~
(ヘイトスピーチはご勘弁)

 フィギュアスケート好きのワダ(WADA)としては、やはり触れずにはおれませぬ。

 

 ドーピング疑惑で、禁止薬物の陽性判定が出た選手が、そのまま出場…。スポーツ仲介裁判所がIOCの訴えを退けて出場を認めた、とか。

 

 カミラ・ワリエワの演技は勿論、アンナ・シェルバコワとの一騎打ちを是非観たいと思う自分ですが、でも、やはり、出場を認める裁定というのは、有り得ないのではないかなあと。

 さらにその根拠として、

 「WADAの規定で要保護者とされる16歳未満だから」

 とかなんとか。

 それこそ有り得なくないですか?

 

 若年だから要保護、だとすれば、ドーピングに関してはむしろ厳しくあるべきなように思います。だって、それでOKになるなら、そのルールを悪用する可能性が否定できなくなりませんか?

 

 若いうちにドーピングを施しておいて、一定期間が過ぎれば次の世代に引き継ぐ…みたいなこと。

 

 〝冬季五輪の七不思議〟のひとつだった、

  『ロシアのフィギュア女子シングルに金なし』

 をソチ五輪で打ち破ったアデリナ・ソトニコワが当時17歳。

 その時、団体でショート、フリーに出場して金を獲得したユリア・リプニツカヤが15歳。

 続くピョンチャン五輪ではアリーナ・ザギトワ15歳が金。エフゲニア・メドベージェワ18歳が銀。
 

 これらの選手が次の五輪の際、代表レベルにいない、ということを「ロシアの女子選手の層の厚さ」と捉えることは勿論できます。

 でも一方で、そのサイクルの早さの異様さは、否めなかったわけで…。

 

 ロシアの女子選手といえば、かつてのマリア・ブッテルスカヤや、近年のエリザベータ・トゥクタミシェワもそうですが、25歳を過ぎても年齢相応の素晴らしい演技を見せてくれる選手が伝統的にいました。

 だからこそ「どうしてロシアの女子選手が金を取れないんだ?」などと勝手に思っていたわけで、それがこの北京では過去最強レベルの3人を擁して表彰台独占までありそうな雰囲気。これについて、個人的にはまったく隔世の感はないのです。

 しかし…。

 そんなこんなの思い入れがあるだけに、今回のドーピング疑惑に関しては、いい機会なのでしっかり調査してもらって、厳密に対応してもらっていいように感じますですね。ソチ以降の選手達のことを思うと、今回の件もカミラ・ワリエワに責任があるとは思えませんし…。

 

 しかし、話は違いますが、坂本花織も樋口新葉もショートは素晴らしかった。フリー思い切りやってほしいもんです。

(紀平の不在はやっぱり寂しいかなあ)