(テレビ画像を拝借しました)
久しぶりに、家電ショップの大型画面で第41回ジャパンカップを観戦しました。場所(栗東の近く)のせいか、テレビの前が人だかりになってて、何だか嬉しくなってしまいました。
結果はご存じの通り昨年に続いての大団円。2、3着馬の人気順こそ逆でしたが、3連複は510円の堅さ。
昨年、無敗で三冠馬となったコントレイルは、勿論それだけで歴史的名馬に違いはありませんが、キャリアとしてただひとつ、古馬相手のGⅠが未勝利でした。つまり菊花賞後の別世代相手では3連敗。常に善戦していても、勝利はなかったわけです。
これは戦後に現れた過去の三冠馬には例がなかったことで、ラストランを表明していた今回がまさにラストチャンスだったわけです。
そして見事に結果を出した。
ウイニングランの途中で、福永騎手がゴーグルを外して泣き出した姿が印象的でしたが、上の画像は検量室前に向かう地下馬道。そこでもまだ泣いていて、いやまあ本当にプレッシャーが半端じゃなかったんでしょう。
今年のダービー馬シャフリヤールも彼が手綱を取っていましたが、今回はその馬ではなくコントレイルに騎乗し、更にレース後には引退式まで待っている状況でしたからねえ(そんなようなファクターが生じるため、私は、レース当日の引退式を好みません)。
馬券の方は完敗に終わりましたが、負け惜しみではなく、なんだか清々しい感じにはなりました。
レースの方は、1000m62秒2で、例によって近年主流の上がり5fの瞬発力勝負。コントレイルがスタートを決めて絶好のポジションに収まり、オーソリティ、シャフリヤールを見ながら折り合って追走。この並びが理想的だったうえ、道中はなんのロスもなく回ってきて、4角過ぎからも楽に馬群の外めへ。
「こんなにもスムーズな競馬ができるとは」
という内容ではありましたが、上がりは最速で2馬身差。ま、ぐうの音は出ませんかねえ。
しかし、いいモノを観せてもらった、というのはあるのですが、帰宅後に録画しておいた映像を見直しても、1~2コーナーで起きた事象(いくつか過怠金、罰金が科せられた)については、画面からはまったく確認できなかった。こればかりは、やっぱり現地で観なきゃいけないんだなあ、と改めて思わされてしまった、かな。
そんなようなことも思わされたジャパンカップでした。