※わかりにくかったので改訂しました(2011.0421)
福島の子供が避難先で「放射能がうつる」と言われた問題。東大病院の放射線治療担当チームが、「うつらない」と断言したブログを発表した。福島県人としては、なんだかほっとしました。
が、理解していない人もいるようだ。自分のおさらいもこめて要約+補足して書いてみた。時折コメントもはさんでいます。
参考 放射能はうつるのか? http://t.co/yBUEKCK
【「放射能」は、人から人に“うつりません”1】
【理由1】
■『外部被ばく』(放射線を直接浴びる被ばく)の場合
①普通、放射線治療では、ガンなどを退治するために患者に強力な放射線を当てる。
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②その量は福島第一原発の敷地内で観測されているものより何倍も強力。
↓
③しかし、治療後に患者さんに近づいても、周囲の人は決して被ばくしない。
※患者はあくまでも放射線を浴びただけ。放射線を発する物質はどこにもくっついていないのでこうなる
■『内部被ばく』(放射性物質を体の内部に取り込むことによる被ばく)」の場合
①放射線治療や診断では、患者に放射線物質を投与することがある(たぶん飲み薬?)。
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②なんと事故で話題となったヨウ素131が使われることも!!
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③この治療、体内に放射性物質を入れるという意味では内部被ばくと同じ状態。
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④しかも、今回の事故で最も内部被ばくしていると思われる福島第一原発の作業員よりはるかに度合いの大きい被ばく!※1
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⑤それでも、大丈夫。最初はちょっと部屋に一人でいてもらうけど、少ししたら普通に治療・診察をしだす。
※1
都内を騒がせた、水道水の問題ではーー
飲料水1㎏に含まれるヨウ素131の量が300ベクレルを超えるとNGだった。
(乳児は100ベクレル)
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放射線治療における内部被ばくは、なんと300ベクレルの1000万倍、
37億ベクレル!! の放射性物資を体に取り込むことになる。
【結論】
こんなに取り込んでも、横にいられるくらいだから、
福島にいたぐらいで、誰かに放射線を浴びせるわけない。
だから、放射能は人から人に、うつらない!