この駅in東京の002は、矢口渡駅です。
「渡し」と言えば、小説「野菊の墓」や大ヒットした歌謡曲にもなった、
「矢切の渡し」が有名ですが、
こちらは江戸川を渡すもので、現存しています。
で、今回の駅は「矢口渡」。
東急多摩川線にあります。
(撮影日はいずれも平成25年2月10日)
蒲田の隣りの駅。
結構利用者があって、商店街も充実しています。
さて、せっかくなので、「矢口の渡し」があった場所にまいりましょう。
まずは、多摩川に出てみます。
この矢口の渡しもその一つ。
Webで調べてみると、
多摩川大橋ができる昭和24年まで渡しは存在していたそうです。
その多摩川大橋はこれ。
(正確には、この手前の橋は、多摩川専用橋といって、
東京電力とNTTが共用する送電専用橋であり、
奥にチラッと見えているのが道路橋(多摩川大橋)です。)
第一京浜(国道15号線)の渋滞解消のため、
バイパスとして造られた第二京浜(国道1号線)に架けられた橋です。
矢口の渡しは、この橋の上流側少しのところにあります。
どうも後で調べてみると、ここから多摩堤通りを越えた、
多摩川の河原に、矢口の渡しの説明文があったらしい。
よく調べておかないと…。
ところで、この「矢口」という地名についても触れておきましょう。
Wikiで見ると、その昔、ヤマトタケルがこの地で矢合わせをしたという
故事に由来するらしいです。
その後、新田義貞の子、新田義興が、この地で謀殺されたそうで、
住民が義興を祀って新田神社を建立したそうです。
そういえば、矢口渡駅の隣りの駅は、「武蔵新田駅」ですね。
何にしても、多摩川散策には絶好の日よりで、
散歩するにとても気持ちが良かったです。
なお、矢口の渡し跡までは駅から15分ほどかかりますので、
ご注意を。