……好きです。
ラノベ系で、孤児だった女の子が、国立錬金術師の学校を卒業。
在学中に貯めた虎の子の貯金で、専門書を買い。
バイト先の先輩錬金術師の勧めで、地方の店舗を購入。
現地に行ってみたら、いいことも悪いこともあったけど。
一つ一つのイベントをクリアしていって、経験を積んでいく……。
という。
派手さがまったくないわけではない
(危険地帯、樹海の近くなので、モンスターが出てくる=戦闘シーンあり)
けど、メインはお店の経営、という物語です。
私の知ってる話の中ではアニメ『異世界で金貨8万枚貯めます』みたいな感じでした。
あちらは、現代と異世界が自由に移動できる能力(とほかにいくつかの能力)を生かしての店舗経営でしたが。
彼女は純粋に、自分の世界の、錬金術師の技術、だけで勝負しています。
でも、布に魔法をかけるとか、女子っぽいことをやってたりして。
(ほほお。頭よいな)
って感じに魔法を使ってます。面白い。
あと、微妙に田舎に溶け込む方法を探していたりして
「あー、そうだよね、そこ、大事」
とか思えました。
当たり前だけど。人付き合いは大事です。
そして。
……錬金術をボランティアで使ったら最後、商売として成り立たなくなる。
という、厳しいラインをきっちり描きました。
そう。
いくらカワイソウでも、お金がないのに、高価な薬草を使ったりはできない。
一回それをしてしまったら、他の負傷者たちにも、高価な薬草を使わねばならない。
商売にならない
そこを譲らなく、描いたのは、いいと思います。
現実でも、まあ。
……あるよね、そういうことって、思うし。
医学だって、錬金術だって、極めるのに、努力が必要で。
投資してきたすべてに価値があるんだから。
ただ働きは間違っている。
ロマンに流されず、ちゃんと『店舗経営』を貫いたところが、この一冊の一番すごいとこだと思いました。
ただもんじゃないな、この作者さん。
ってことで、明日は二冊目に突入します。
なんでも、2022年10月開始のアニメだったそうなので、アニメ版があるはず。
ちょっと見てみたくなりました。
キャラに女子が多くて、まるで女子高のようなノリなので、絵柄は綺麗だと思います。
Amazon.co.jp: 新米錬金術師の店舗経営01 お店を手に入れた! (ファンタジア文庫) : いつきみずほ, ふーみ: 本