NASCARレースカーの中身 | NASCARドライバー尾形 明紀

NASCARレースカーの中身

僕が乗るNASCARレースカーについて話をすると とても驚かれる事が多くあるので ここで少しベーシックを紹介。
つい先日も 同じシチュエーションがありました。
 
NASCAR はストックカーレース。ストックカーレースとは一般に販売されている車でレースする事を意味します。
という事は意味を理解しれいれば この車が乗用車でレースしていると想像するのは 間違っていない事。

NASCARも 1948年に発足当時は 一般の車を改造してレースをしてきました。
しかし 技術が向上するにつれて レースのスピードも上がっていき、徐々に安全性などの事も改定されていきますが、1960年代後半に入り、ストックフレームから パイプフレームに変更されてきました。
 
 
写真の車は僕が昨年 走ってきた TOYOTA CAMRY ボディのマシン
ストックカーなので 現在もNASCARから許可されている 市販車モデルの ボディをかぶせて走ります。

先にも説明したように TOYOTA カムリの中身は 市販車のものは一切使っておらず 完全なレーシングカー。

ボディは各部ごとに組み立てていきます。その中身は頑丈に組まれたパイプフレーム。 
 


ドライバーを守るシートはアルミニウム製でがっちりとドライバーを囲い込むスタイル
エアコンは勿論ありません(よく聞かれる)
ハンドルは乗り降りする時用に脱着可能性

 

乗り降りするはずのドア部分にもドライバーを守るためのパイプフレームが組んであるため
ドアもありません。
乗り降りは窓から行います。(これもよく驚かれる)

 
 
トランク部分にはガソリンタンクがありますが、実際にはタンクではなく安全に特殊に頑丈に作られている袋状のものを
アルミニウム製の箱に包んで搭載しています。
 
 
エンジンは勿論 NASCARで許可されている専用のレース用エンジン。 
5700㏄ V8 OHVです。パワーと良い状態を保つために 常にメンテナンスをしています。
このシリーズでも 1年に1度は中身のパーツを新品にしてメンテナンスします。