俺は 最近映画を見ない。くだらない映画が多いからだ。だから見てもドキュメント映画。
DVDを借りて見ることもなくなったな。そんな俺でも大事にしている一本の映画がある
中上健次原作の「19歳の地図」 柳町光男監督がみごとに映像化した1980年の初作品 青春映画の傑作
当時 俺は浪人生で予備校に通っていた かつ 定時制の高校生でもあった。映画の詳細は是非一度
見てほしいが、新聞配達をしながら予備校に通う青年(本間優二)を取り巻く人間模様を鋭く描写
青年が大人になっていく過程の中で、人生や人間というものの孤独や哀しみを知っていく姿を描いた傑作
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本編の 本間優二の熱演もさることながら、娼婦役でいい演技を見せた
沖山 秀子という女優に強烈に引かれた。
 
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沖山秀子は鹿児島県種子島出身関西学院の女子大生時、今村昌平監督に見いだされ、新作『神々の深き欲望』(68)でいきなりヒロインに抜擢されデビューした。女剣士のようで、大柄で強靭な肉体から発散するダイナミックなエロスは、他に類を見なかった。中上健次原作、柳町光男監督初の劇映画『十九歳の地図』(79)は青春映画の傑作だが、主人公の住込み新聞少年と相部屋の冴えない中年男の愛人役も強烈だった。愛人と行っても実はビッコの売れない娼婦で、そのバケモノ染みた姿は、主人公の少年ばかりか、映画の観客までも寄せ付けない迫力に満ちていた。 有名なびっこをひきながら、立ちしょんするシーン 子供に石を投げつけられる
すごすぎる。鬼気迫る演技
 
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俺って男は 非常に感受性が強く、入り込むととまらない男(笑)なんで 19歳の俺もこのマリア様の演技に
涙で顔がぼろぼろになった記憶がある。 走って確か箱崎の九大キャンパス近くの箱崎東映?だったか
帰ったな    彼女自身は何回も自殺未遂を繰り返し 飛び降り自殺の後遺症でびっこをひいていた
俺ってダメ人間に弱いんだ。 
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お正月  ハリウッド映画に飽きたら是非 レンタルビデオ店で探して欲しい
あの頃  こんな日本になる事を 作者は予言していたんだな。
マリア様   沖山秀子   2011年3月21日 65歳という若さでこの世を去る。