PENTAX K-01の中古を購入しました。

スタイリッシュで好きな機種です。Kマウント唯一のミラーレス機です。

よく見ると録画ボタン(赤いボタン)が削れています。

 

ジャンクなK-01から取り出したボタンと交換します。

K-01の上半身を分解して軍艦部を取り外します。全体の分解はそれはそれで面倒なので今回は上側だけ分解して対処します。K-01はK-30/K-50と比べてもネジが多いです。

ストロボポップアップの中にネジがあるので電源が入るうちにストロボをポップアップしておきます。分解前は手動でポップアップさせる方法はないので、もしポップアップしないなら無理やりこじ開けるしかないと思います。

赤丸のところにあるネジ2本を取り外します。

次にアクセサリーシューの中の4本の隠しネジを取り外します。まず、シュー内にある金具を取り外します。

マイナスドライバー、爪楊枝等で一番内側を少し引っ張り上げるようにすると金具が写真のようにずれます。

上の図の赤丸の金属を取り外すとネジ4本が見えます。

これを取り外します。ネジのほかに小さいバネがありますのでなくさないように保存しましょう。

左右のストラップホールを取り外します。金具は左右同じですが、ネジの構成は違いますので間違えないようにしましょう。ネジを外せば、少し硬いですが金具が外れます。接着等はされていません。

左右取り外します。形状から見てわかる通り上方向に引っ張っても外れません。マイナスドライバーのような器具を使って横方向に押し出してください。

左肩には金具を取り外したあと隠しネジが1本あります。

これも取り外します。

次にSDカードスロットの上にあるネジを取り外します。カードドアを開けた状態でないと取り外せません

電池ボックス内にあるネジを取り外します。赤い丸のところのネジです。青丸のネジは取り外さなくて大丈夫です。

 

これで軍艦部が外れます。右肩(下の写真では左側)が爪状になっていて固いですが、固定はされていないので何とか外せます。下の写真の黄色い丸部分

上の写真の赤丸のところのネジ6本を外します。その前に軍艦部と本体をつないでいるフレキを外しておきます。

外したフレキ部分をめくるとボタンが見えます。今回、赤いほうを外します。青いほうはXV(露出補正のボタン)支点側をピンセット等でつまんで外します。接着剤等は使われていないので外せます。

 

ボタンの入れ替えが済んだらフレキを接続して元に戻します。ストロボのチャージ端子に触らないようにしましょう。

触ると感電します。(死にはしないと思いますが、痛い目にあいます。やけどになるかもしれません。)

元に戻して完成です。

試し撮りをしてみましょう。

モードダイヤルが正しく動くか確認します。(フレキの接触不良でモードがおかしくなります)ストロボが光るかも確認しましょう。

壁紙をレンガ風にしてみました。また日付の初期値を2012年から2025年に変更しました。内蔵電池の終了した個体には何気に嬉しい機能です。

(この辺はまた別途)

 

まずはgithubからPHDKをダウンロードしました。

そして片っ端からK-30のPHDKの変更点を探し出し、

K-50用のPHDKに修正をかけました。

 

手始めにk30_patch_memdump.batをK-50用にしゅうせいしました。バッチファイルは見様見真似なのでなかなk動かないので1コマンドごとに実行しながら修正をかけました。

 

arm用のコンパイラ、toolsのMergeBin までは動きました。

FirmwareTools.exeがエラーで動きません。

 

あまり説明がなかったようですがこのツールは

① -c チェックサムを計算する

② -f        fw内のチェックサムを修正する

③ -d       firmwareを複号する

④ -e       firmwareを暗号化する

という機能のようです。(③と④は同じ気がしますが…)

 

①と②はチェックサムをスキップで対応することにしました。③と④は世にある複号ツールで対応しました。

 

パッチミスがありなかなか動きませんでしたが、メモリーをダンプするファクトリーファームウエアができました。

 

KB545B.BINというファイルをSDカードのルートに配置してK-50に差し込むとアップデートが始まります。

終わったらいったんカメラをoffしてSDカードのKB545.BINファイルを削除またはリネームします。

 

debug modeのファイル00077750.545の中に[DSP_ROM_STORE]と書き込んでSDカードのルートに入れてカメラに入れて

カードドアを開けたまま、カメラをPowerONします。

そうするとメモリーダンプが始まります。終了するとSDカード内にDUMP.BINというメモリーダンプのファイルができています。

 

その3.に続く

 

 

PENTAX K-30ユーザーの方はご存じかもしれませんが、K-30のハッキングを始めた方がいました。shodanというハンドルの方でPENTAX版マジックランタンを目指していました。

 

ほとんど一人でPHDK(Pentax Hacking Development Kit)を作り上げました。SDカードから独自プログラムを動かすことができたようです。

 

しかしながらそれを元にプログラム開発を行う人は現れず、対象のファームウエアが1.05(最新、最終は1.06)からアップデートされませんでした。フォーラムはその後現れた有力なメンバーが新機種のファームウエア解凍ツールを発表したりしましたが、他メンバーとのいざこざからフォーラムは閉鎖され、その有力なメンバーのアカウントはバン去れてしまいました。

 

せっかくの資産が埋もれてしまうのは惜しいのでK-50に移植することを考えました。

 

最初、見たときは、「まったく何をやってるか分からん」状態でした。

ファームウエアの中身についてはかなりみてきていたのでおぼろげながら何をやっているか分かってきました。

 

K-30 Ver1.05のファームウエアをネットで探して逆アセンブルして中身を見ました。

 

APIの仕組みなど不明点が多いですがPHDKが正しいことを前提にK-50ver1.10(最新、最終バージョン)に移植を始めました。

その2.に続く

 

古いデジカメを使っていると時刻保持用の電池が終わっていてバッテリー交換ごとに日時設定をやり直す必要があります。

保持用電池を換えればよいのだけれどなかなか敷居が高い。

 

 

という事で初期設定の年月日を2025/01/01にするファームウエア作ってみました。

 

「地味に設定が楽になります」

 

ベースはバージョン1.10最新バージョン(最終バージョン?)

です。公式との違いは初期値のみほかに違いはありません。

ユーザーファームウエアなのでいつものアップデート方法でファームウエアアップデートできます。

 

SDカードのルートに「fwdc222b.bin」を入れて🔧4メニューから「バージョン情報」を選んでアップデートを選んでください。

 

原理

公式ファームウエアの日付の初期値を2013→2025に変更。

チェックサムを再計算。

合計たった2バイトの変更です。

 

動作

保証はありませんが、問題なく動作すると思います。元に戻す必要はありませんが、公式のファームウエアを再度適用することもできます。