サッカーについての気付き。


ここ10年くらいか?
スポーツ界でも勝利至上主義は良くないと議論されるようになってきた。

「勝つことよりも楽しむこと」

この言葉についてどのようにお考えだろうか?
いま1度考えながら読み進めて頂きたい。



少し話が反れるが、
私はとても運がよく、サッカー選手生産国と言って良いブラジルのプロの環境を17歳にして体感することができた。また同じくサッカー大国であるドイツでの選手経験も積むことができた。


そして日本ではユース年代(高校生)とジュニアユース年代(中学生)の選手たちへの指導経験も積むことができた。


その中で体験したこと。実感したこと。

『勝つこと』
に対する捉え方の相違。


指導者の目線で選手としてプレーするとそれに尽きる。
どのカテゴリ,どの年代であっても「試合で勝つために何をするべきか?」を考え、意見されることは多いし、練習は常に激しいプレーの連続。
50代以上のチームに混ぜてもらっても、手抜きは許されない。20代の私にもっとやれと罵声が飛ぶ。そんな環境。




でもね。
みんな勝つことに向かって本気でプレーすることを楽しんでいる。
そもそも彼らには「エンジョイ」というカテゴリが存在しない。

やる以上勝つことが当たり前で、そのためには本気でぶつかり合うということが当たり前な環境。


そんな中だから、やる以上試合での言い訳は通用しないし(怪我持ちだろうと2日酔いだろうと)
どれだけいい選手でもパフォーマンスが悪ければボロクソに言われるのが常。

そんな練習だから週に数回、1回2時間にも満たない練習であってもとても密度が高い練習になるし、集中しているぶん上達もはやい。

そして忘れてはいけないのは、楽しんでそれをやることが当たり前。というところ。



日本でコーチする選手たちをみて常に物足りなさを感じるのは、技術的、フィジカル的な部分じゃなく、こういった「闘い」が少ないということ。
ただその部分はどうしても教えることができない部分。

「力をセーブして楽しむ」という概念は日本独特のもので特にジュニア(小学生)の年代で日本で言う「楽しむ」を経験してきた選手は、なかなか試合で『闘う』ことは難しいことも指導者として実感しているが、それだけ選手がどうしていきたいかという選択が増えていることは、競技人口を増やす(関心を持ってくれる人口を増やす)上ではとても良いことなのではないだろうか。


このように

・サッカーを楽しむ=徹底的にやる

という1つの選択から

・サッカーを楽しむ=ある程度やる
・サッカーを本気でやる=バチバチにやる

という2つの選択ができるようになった。



おそらく最初は、趣味のサッカーでお互いに怪我をさせないように。
とか、子供たちにおもいっきり楽しんでもらう。など日本人が持ってる独特の感性が《エンジョイサッカー》という文化をつくったのだろう。


私自身指導者として思うこと。
国内においてサッカーの普及が進むなかで、強豪国のように「第一に勝つこと」と「楽しむこと」を「=」で繋げられる指導者,選手,チームがまだまだ少ないように感じる。


勝利至上主義について批判があるのは過度なトレーニングであったり体罰であったりの問題があること。

そんな経緯から勝利至上主義が問題視されてきており、指導の現場でも言われることが増えた。


但し前述のように楽しむこと=勝利至上は強豪国では当たり前のことであり、もちろんそのためのトレーニングを過度に行ったり、選手に手をあげるということもない。(試合中に選手同士が熱くなることはある)

歴史的背景、民族の違い等々様々な課題が出てくるがより良いスポーツ界にしていくために「=」で繋げられる指導者でありたい。


「勝つことよりも楽しむこと」
あなたはどのようにお考えだろうか?