【日本国とドイツ国のサッカーの違い】


サッカーに日本的も外国的もないと思うが、
敢えてこのような記事を書く。

今年、6年というブランクからサッカー大国ドイツで実際にもう一度プレーしてみてわかったこと。

帰国後オフ期間に日本でいくつかの練習試合へ参加してみて実感したことを残しておこうと思う。


1,色々考える日本人。何も考えないドイツ人。
2,みえてきたサッカーの本質。
3,もしも競技性が異なれば日本は世界最強!?
4,それでもプレススピードは日本がはやい!?
5,サッカー的なうまさとは!??




先ずはじめに、この記事はおもいっきりプレーヤー目線で、私の独断と偏見によるものだということを理解して頂きたい。

読み進める上で理解し難いことがあるかもしれないが、寛大な心を持って流して頂きたい。




1【考過ぎる日本人。何も考えないドイツ人】
先ずはじめに日本人はサッカーにおいても色々考えすぎる。
頭が良いと言えば聞こえは良いが、事実サッカーという競技は常に流動的なものであり、試合前や休み時間に話していた内容やシチュエーションがやってくることはなかなかない。

この場合はこう、あの場合はこうなど色々なことを話すことは良いのだが、練習の場でもやっていないようなことをいきなり話しただけでできるのならば、誰しもが超一流としてプレーしていると思う。

ボールも動けば相手も動き、味方も動く。一メートルの差で局面が変わるようなスポーツでゲーム中に考えることはあまりにも多い。
その中で様々なシチュエーションを交えてあれこれ議論し、実行にうつすのはかなり難しいと考える。

とりわけ守備の局面、攻撃の局面に置いて大切なのは大きく【ボールを奪うこと】と【点を取ること】の二点である。

この目的が達成されれば道筋はどうにでもなれというわけなのだが、ああでもないこうでもないと色々こだわりを持ってしまう部分は日本人の気質とも言えるのか。。。
とても多くみられるように思う。

チームメイトとしての「要求」はあっても良いのだが、何事も「こうでなくてはならない」と決めたがるのは少々難しいものがある。




2,みえてきたサッカーの本質。
「点をとること」だけを考えてプレーする。
「ボールを奪うこと」だけを考えてプレーする。
ブラジルでもそうだったが、そういったプレーヤーはいざ「1人」になった時のイマジネーションや個性が強い。
日本サッカー界でも「個」で闘えることが必要と言われてはいるが、アマチュアサッカーの段階でこの本質を見落としてしまっていては、インパクトを与えられる選手がスタンダードに育つのはもう少し先になりそうな気がする。

・ボールが少しでもゴールへ近付けばそれで良い。
・ボールを奪えればそれで良い。

と考えるようになると、プレーの質も自ずと変わってくるものである。
細かい部分を考えない分、当然ミスも増えるのだが、1つ1つのプレーが直接ゴールだったりボールだったりに結び付くようになるので、こういったマインドの選手とマッチアップすることはとても怖い。
技術が高くて綺麗にプレーしようとする選手よりも、全然ダメでも怖いプレーを考える選手のほうが、サッカーでは活躍できることもある。



3,もしも競技性が異なれば日本は世界最強!??
ふと思ったことがある。。
日本の選手は本当にボールコントロールもうまくて、前述の通りどうやれば相手を上手に崩せるか戦術的に考えることを全ての選手と言って良いレベルでできるのである。

もし、サッカーというスポーツが点数を競うスポーツではなく、ボール保持率を競う競技なら。
ゴールというターゲットがなく、パス回しという競技なら。
パスを何回繋ぐとか、必ず真ん中を通さなくてはならないというような競技であったならどうだろう?

もしかしたら世界一を狙える位置にいるかもしれない。
外国でプレーしていた選手は言う。
「日本の練習って機械みたいですね」
と。。。





4,それでもプレススピードは日本がはやい!?
守備位置、ポジショニング、プレスのかけ方、ボールの奪い方。
そういった細かい技術は日本サッカー界は幼いときから丁寧に教育を受ける。
そのため、ボール奪取だったり、味方のポジションの取り方だったり。
チームやグループとしてスイッチを入れるタイミングはとても素晴らしいものがあると感じるし、実際にやってみて、とてもやりにくい。。

おそらく、
「ある限定されたスペースで、自分と味方が一定間の距離にいる場合」はとてつもなく高いスキルをアマチュアレベルでも発揮できるのだと思う。

それは育成年代から私達の世代では「狭い中でのボールまわし」や「味方を助けるポジショニング」の練習が多かったためと推測。

プレッシャーのかけ方そのものであったり、パスの質そのものであったりという切り取った部分での技術は、我々日本人には大きなアドバンテージをもたらすくらい素晴らしいものがあると思う。



5,サッカー的なうまさとは!??

つまるところサッカー的なうまさとは、
「サッカーという競技としてどれだけパフォーマンスをあげられるか?」
だと思う。

この部分については私達は全然ヨーロッパの歴史に追い付くことが出来ていない。
素晴らしい細かいプレーがあったとしても、広大なサッカーフィールドの一部分でしかなく、前述のように本質から考えるのであれば、ロングボールを放ったほうが迅速且つ安全に相手ゴール前へボールを運ぶことができる局面もある。

そういった局面で細やかなプレーであったり、ましてや自陣ゴール前にボールを戻す選択をしてしまうのが、私達のサッカーなのである。

私達としてはボールを奪われないように(リスクを減らすために)自陣深くでボールをまわす光景がドイツ人からみると「リスクを自分たちでつくりだしているプレー」と感じられるかもしれない。

移り変わる局面の中で、
その時その時に合ったプレーを選択し実行する。
サッカーとは頭脳的にみえて実は感覚的な要素がかなり多く占めるのかもしれない。


そしてその感覚は、【経験】の中でのみ磨かれるのだと知った。


育成年代。
戦術的な部分は日本ほどは行わず、
「点をとる」「ボールをとる」ことを意識した45分ハーフのゲームをかなりの回数こなしている。

その中で各々の感覚が育って行く。
ボールの蹴り方、ポジショニング、身体の使い方、それぞれがそれぞれで違う特徴を持っているのはそういう背景からも影響しているでしょう。

プレイヤーとして、ビジネスマンとして。
よりよい環境をつくっていくヒントをこれからも探ってみようと思う。