TODAY'S
 

 

 

 

 

カラヤンの指揮、冴えわたる❗

 

ベートーヴェンの後期シンフォニーの中で、第9番の次に聴いておきたいのが、この7番と8番である。

この曲は、どこを取っても、悲観的なシーンは出てこず、むしろ、第9番への懸け橋であり、布石のような気さえしてくる作品である。

ベートーヴェンの怒涛のように流れてくる、情熱が次の作品9番を生むきっかけとなり、それが後の9番への集大成となる。

そういう意味では、名曲である第9番を聴くにあたり、どうしても聴いておきたいのが、この前者の7番と8番であると思う。

とりわけ、若い時の俺は、良く7番が好きで聴いていた時期がある。そんな時に、もちろん色んな指揮者の演奏する7番をよく聴いたものだが、とりわけ今、聴いてみたら、やはり、カラヤンさんの指揮する演奏が一番良い。曲調に、メリハリが効いていて、パンチがあり迫力もあり、ベートーヴェンの当時の心情を抉るような演奏を聴かせてくれるので嬉しい。やはり、いつ聴いてもこれは素晴らしい演奏であり、流石に巨匠カラヤンであると僕は思う。