『白い病気』
KAAT 神奈川芸術劇場にて
舞台は乳白色
青白い蛍光灯の光
もの悲しい歌声
空間の静かさと人間達が
美しくセツナイ。
平和と戦争と自分と他人と。
80年前に書かれたものなのに
オソロシイ程に
今、の、時代。
呼吸が浅くなっていたのは
息が苦しかったのは
舞台を覆う
ビニールシートのせいばかりではなかったのだろう。
まるで
一遍の詩の中に
迷い込んでしまったようだ。
串田和美さん
潤色・演出・美術・出演
この方の創るものといったら
ああ
いつもいつも
なんて素敵なのでしょう。
役者のみなさまも
もちろんの事
TCアルプの面々がチャーミングだ。
3/11(日)まで
KAAT 神奈川芸術劇場にて
原作「白い病気」あらすじ
若者は罹らないのに50歳を超えた者から罹りはじめる「白い病気」。初期症状は身体の表面に押しても痛さを感じない無痛の白い点ができる。この症状が現れると、すみやかに身体は悪臭を放って崩壊していき、死に至る。突然蔓延した伝染病のため世界はパニックに陥るが、とある軍事国家の町医者が偶然この病気の治療薬を発見し、その新薬と引き換えに軍事国家の独裁者にある要求をする・・・