かつて
「ヒーリングを受けたい」と
男性がやって来ました。
当時の私は
「ヒーリング」を
感情面の苦しみからの開放だ、と
思っていました。
なので、
ヒーリングをする前には
必ず
話をお聞きするようにしていました。
「ヒーリングを受けたい」
そう言われた男性の話を伺うと…
「鼠径部に痛みがあるから
そこだけを中心にやってもらいたい」と
言われるのです。
私は
痛みがあるならば
整体師の夫のほうが良いと判断し
夫の整体を勧めました。
が、
その男性は
私にやってもらいたい、と
強く言われるのです。
「ヒーリングを何だと思っているんだろう」
私は
その方の要望を断り
帰宅していただきました。
ヒーリングって何だろう…
当時の私は
ヒーリングは風俗ではない、と
思いました。
ヒーリングは
肉体的なリラクゼーションでもない、と
私は
思っています。
「ヒーリング」
よく目にし
よく耳にするようになった今でも
「ヒーリング」を
正しく理解する人が
少ないように思うのです。
仲里誠吉さんが
「ヒーリング」を
素晴らしい日本語訳
してくださっています。
ヒーリング=【心身の神癒】
その本を読むと
私は
1文に10分も20分もかかるくらい
何度も何度も何度も
反芻します。
ヒーリング
その言葉の意味を
知らなかった頃は
私は
誰かに癒やしてほしくて
自分自身を変えたくて
他者にすがりました。
ヒーリング
その言葉の意味は
美しく正しく生きようと
努力し続ける中で
内側から
感じられるもの…
1つの言葉でも
理解の程度によって
解釈が多種多様に変わり
言葉だけが
一人歩きしてしまう…
ヒーリング…
意識の高まりの中に
生まれ出ずるもの…

なぎの木整体
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