もう20年以上前、
初めてのボーナスを戴き
私にとって
当時は
とても高価な創作品を
迎え入れました。

ある窯元さんが
創り上げた
このお地蔵様の表情に
とても惹かれました。
当時の私は
まだ20代前半で
このお地蔵様は
沢山のものを
【詰め込むための袋】を
持っていると思っていました。
お布施か何かで
戴いたものが
沢山入るために
こんなに大きな
エプロンみたいなものを
身につけているんだ…
そう思っていました。

あっという間に
流れて行きました。
ふと
思ったんです。
この袋は
【誰かから
何かを貰うために
在るのではなく…
何かを必要とする人のために
様々なものを入れておき
必要な時に
手渡すためのものだった】と。
貰うことばかり
考える人が
こんなに穏やかで
優しい表情が造られるはずは
ありません。
この袋の中には
無限の慈悲や愛が入っていて
必要な人には
いつでも与えられるように
なっていたことを
つい最近
気付きました。
解釈の仕方が
真逆でした。

自分自身を見つめ
自分自身を改善し
日々
一瞬一瞬を
大切に過ごすことを
積み重ねていくならば
この世界の見え方は
真逆のように
変化していくことを
私は
20年以上の
時を経て
やっと…
気づくことが
できました。
このお地蔵様は
熊本地震の時に
約1メートルの高さの
靴箱の上から
石張りの玄関に
真っ逆さまに
落ちました。
本来ならば
粉々になっていても
おかしくはありませんでした。
しかし
指が一本取れただけで
他は
無傷でした。
奇跡のお地蔵様。

こんなふうな表情で
過ごし行けるように
一瞬一瞬を
大切に大切に
過ごします。
熊本県合志市野々島
なぎの木整体
MOE