2016.4.15


2016.4.16


2回にわたる


熊本大地震を


体験した


あの時。





小さい頃から

数え切れないくらいに

引っ越しをしてきた私は

関東にも住んだことが

ありました。


関東に

住んでいるとき

震度3くらいの

地震を

体験したこともありました。




また

地震体験ができる装置に入り
(移動車)

震度MAXも

疑似体験したことも

ありました。





だけど...



熊本地震は

全く

ベツモノでした。




私は

熊本地震を

自ら体験するまで

大地震は

「どこかよその場所で起こるものだ」と

何の根拠も無しに

信じ込んでいました。




そして

熊本地震は

起こりました。


1回目は

夜9時半頃に

2回目は

夜中の1時半頃に...。




1回目の地震の時は

子ども達は

まだ起きていたので

驚き怖がり

私の元へ

走ってきました。


2回目の地震は

子ども達は

寝ていましたが

長男だけは

起き上がりました。


2回目の地震は

本棚から

本は落ち、

家の壁は剥がれ、

その他

様々なものが

床に叩きつけられました。




その後も

余震は

長く長く続きました。



学校は

休校になりました。



幸い

電気はつきましたが、

水は

泥水でした。



その時の私は

役場に電話をし、

水の配給は無いのか、

自衛隊の給水車は無いのか、と

尋ねました。

役場からの返事は

自衛隊の給水車は

阿蘇や益城など

被害の大きいところへ行き

ここには来ないこと、

水は自分で何とかして貰いたい、と

返事が来ました。




この時

私に在ったのは

不安と怖れと心配。

私の行動の全ては

不安と怖れと心配から

派生していました。

心は

不安と怖れと心配に

主導権を握られ

身体は

緊張していました。

眠ることはできませんでした。

余震に怖がる子ども達を

【守らなきゃ】

そう思うものの、

何をどう守るのか、

そのすべを

私は知りませんでした。



そんな私たちは

地震の後

1週間くらい経って

ある温泉に行きました。

その時

温泉の方は

無料で

私たちに

温泉を

提供して下さいました。

あの時

無料で

温泉を提供してくださる施設は

かなりの数ありました。

熊本県だからこそ

温泉があるからこそ

なし得たことだと

思います。


私は

温泉に浸かりました。

すると...

私の目から

ポロポロと

涙が

溢れ出てきました。

次から次へと

涙が出て

それは

簡単には

止まらなかったのです。



緊張の糸が

切れた

瞬間でした...。




飲み水として

使えなかった

我が家の水の代わりに

私は

25㎞離れた

実家から

水を貰いました。



月日が過ぎて

知りましたが...

私の住む市は

熊本地震の時

断水だけはしないようにと

尽力されていた、と

言います。

役場は

役場として

できる最善を

尽くして下さっていたのです。


熊本地震を

体験してみて

得たものは

計り知れません。





私は

私自身の心が

とても

弱かったから

すぐに

市役所などの

公の機関に

頼ろうとする考え方しか

持ち合わせていませんでした。




緊急事態の時、

役場は

緊迫した状態で

対応する最優先事項が

あります。



私の要望は

その最優先事項には

なり得なかったのです。




熊本地震によって

私は

これまでの

在り方や生き方そのものを

見つめ直すことになりました。




誰かや何かに

依存して生きることを

裁ち切り、

自分自身で

できることを確立する必要がある、と

思いました。



自然災害により

状況が

苦しければ

苦しいほど、

その体験によって

自分自身を

見つめざるを得ない

強烈なパワーが

人の内から

生まれ出てきます。




混乱状態の時ほど

様々な情報が入り交じり

中には

デマも存在するため、

余計に

不安が高まりました。




不安や恐怖...

これは

外側からやってくるものでは

ありません。



不安や恐怖、

悲しみや心配は

自分自身の心が創り出すもの...。








あの時。

熊本地震があった時

揺れに揺れたのは

他の何でも無く

私自身の心。




だからこそ、

日常生活の

いわゆる“平常時”と

言われる日々の中で

いつもいつも

自分自身を注視し、

自分自身を知り、

自分自身を改善し、

自分自身を創造し続けることこそ、


何よりも

重要なことだ、と

私は

あらためて

思います。









熊本県合志市野々島

なぎの木整体

Moe