16才
高校一年生。
私は
この息子から
どれだけ深く学ばされているのか、を
毎日感じるのです。
1年前
夏休みの三者面談で
担任から
「高専の推薦は今のままでは難しい。
滑り止めの学校も決めていて下さい。」
そう言われた長男。
私が
長男に言ったのは
「良かったね。
今
もし
担任から
【これなら大丈夫ですよ。】
なんて言われていたら
気を抜いてしまうから。
最後まで
気を抜かずに
頑張ろう」
でした。
長男は
朝早く起きて勉強し、
塾も行かず
ひたすら
高専の過去問を解き、
分からない問題は
中学校の教師や私に問いながら
1つ1つクリアしていきました。
「世界中の人を
科学によって
しあわせにしたいんだ。
そのためには、
高専の専門的な知識と技術は
どうしても必要なんだ。」
中間テスト
期末テストを頑張り
やっとの思いで
高専の推薦枠を受け取り
合格してから
約5ヶ月。
今
長男が言うのは
「成績や偏差値だけで
高専に来た人の中には
燃え尽き症候群のようになった人も
何人か目にする。
大切なことは
成績や偏差値だけじゃなく
“何がやりたいのか”の目的なんだ。」
私自身は
高校も大学も
偏差値が高いところではなかったため
燃え尽き症候群のような人を
私は
見たことがありませんでしたが...
だけど
教員採用試験に合格し、
教師として
日々過ごしていた日々を
どこか
似たような感覚がありました。
教師になりたい...
これが目標ではなく、
教師としてどうありたいのか...
どう生きるのか...
そう生きる自分自身とはナニモノか、を
しっかり意識していなかった弱さが
周りからの意見にふらふらして
定まらなかった理由であり、
また
“何か違う”と感じた理由でも
あったのでしょう。
高校も大学も
そして
就職も
合格するよりも
その後に
どう生きるのか、の方が
遙かに遙かに大切であることを
今
「学校が楽しい」という
長男を見ながら
実感するのでした。