朝8時。


高1の長男に


一言。




「 身体と心を鍛えに行こう」






その行く先は


畑。






朝8時と言っても


かなり日は昇り


やることを


ある程度


厳選しないと


長男の体力的に


負担になることは


明らかでした。










水運び


水遣り


かなりの重さですが、


何回も何回も


運びました。







「行きたくない」


そう言うことも


できたでしょう。




「暑いから嫌だ。」


そう言うことも


できたでしょう。






だけど、


畑へ行き


野菜の成長を間近にし


世話をしながら


気付くことこそが


大切な宝物です。





一休み時に


日陰の中に入り


そのときに吹く風が


なんて心地よいのでしょう。





一口飲む御茶が


なんて美味しいのでしょう。






暑さに意識がいくから


暑さに負けてしまう。




だけど


今やることに意識を向けたら


暑さは消えていく。




そして


暑さ寒さに意識を奪われるのは


暑さ寒さの支配下にあるということ。




暑さ寒さは


自分自身を強く鍛えてくれる


チャンスでもあると


思っています。





もちろん


様々な人がいて


健康面で


クーラーが必要な人も


いるでしょう。


それを


否定する気はありません。






しかし


暑さ寒さを受け入れて


生活する中で


見えてくるものは


たくさんあります。








畑に落ちていた


腐ったトマト。






人も同じだと


思いました。





「服が欲しい」


「美味しいものが食べたい」


「おもちゃが欲しい」


欲しい、欲しい、欲しい...


限りない欲望に


与えて与えて与え続けた結果、


腐ってしまうのは...


大切な心。





我慢も忍耐も努力さえも


できなくなって


欲望のまま(ワガママ)生きることは


何より気の毒なものだと


私は


トマトから


教えられました。







腐ったトマトは


肥料の与えすぎでした。




よかれと思ってやったことが


返って


トマトを苦しめていました。




知らないことは


本当に罪です。




しかし


こんな体験を重ねながら


人は


少しずつ少しずつ


知恵が身につくことも


知りました。






大切なことは


何もかもバランス。





生き方も


バランスの在り方。






畑の中で


子ども達と学ぶのは


身を以て


観じる中に


見えてきます。







熊本県合志市野々島

なぎの木整体

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