夫が
ぽつりと
言いました。
「俺が助けるって言ったのに
結局
俺は何もできなかった...。」
夫は
なぜ
そんなことを
口にしたのでしょうか...。
コロナウィルスが
日本中で流行りだし、
私に与えられた
膨大な時間。
この時間
私が
思ったのは、
「もし
私が教師を辞めなかったら
経済的に
こんなにも不安にならなかっただろう」
でした。
公務員ならば
何があっても
毎月
安定したお給料が入る...。
例え
病気になっても
休職制度もある...。
安定したお給料は
精神の安定に繋がる...
そう思っても
目の前にあるのは
静かな施術室でした。
クライアントさんがいないことは
当時の私の使命を果たせない空しさを
感じさせました。
やがて
私は
自分の中にある
後悔と不安と恐怖でいっぱいになり
思考も混乱し、
感情はかき乱され
起き上がることは
できませんでした。
子ども達がいても
料理も作れず
掃除もできず
洗濯もできず
子ども達の話に耳も傾けることもできず...
いわゆる寝たきりでした。
月日は
無情にも
どんどん過ぎていきました。
何で私は生きているんだろう...
そんな私に
夫が言ったのは
「俺がもえを助けるから!!!」
家事の一切を引き受け
家計のために
夫は派遣に行きました。
夫は
家に引きこもった私を
気分転換に、と
天気の良い日には
外へ連れ出してくれたり、
本の読み聞かせをしてくれたり、
時に
整体師として施術してくれたり...
「夫が助けるから」
その言葉通りを
果たそうとしました。
しかし
私は
ほとんど変わりませんでした。
そこまでしてくれる夫に対して
「あんたのせいで私はこうなった」
「不甲斐ない人。」
「離婚したい。」
「経済的に安心させてよ。」
心ない言葉を
投げつける私でした。
そんな日々の中
子ども達も
過ごしていたのです...。
そんな私が
私の中にある苦しみが
真理という法則を知らず
偽我で生きてきた故に
自分が放った波動が
自分に返ってきただけの
“自己責任である”ことを
知りました。
自己責任ならば
自分で自分を
変えていくしか無い...!!!
今生
創ってしまった思いのクセ
過去生からのクセも含めて
全て全てを
今の今
全力をかけて変えていかなきゃ!!!
このままの私じゃダメだ...
自分を知る...
“偽我”で生きてきた私から
“真我(神我)”として生きる私へ...
朝弱かった私が
自分に鞭打ち
早起きするようになりました。
目の前の出来事を
受け入れるようにしました。
意識の在り方を
注視し続けました。
やがて
私は
こう思えるようになりました。
神様は
私がここまで体験しなければ
法則を実践せず
今生を終えてしまうだろうと
思ったのです。
この人生こそは
ホンモノの真理を知り
生きていけるように、
深い無限の愛を
注いで下さっていたことを
実感した時
私は
涙が流れて 流れ落ちて
声を出して泣きました。
「神様なんているものか」と
暴言を吐いた私でさえも
こんなにも
愛して下さっていたなんて...!!
「神様なんているものか」
そう言ったのは
単に
私が
真理を知らず
偽我の私として
生きていたからだけでした。
夫が言った
「俺がもえを助けるからって言ったのに
何もできなかった...」
この言葉を聞いた時
いいえ
あなたがいたからこそ
私は
今
肉体を持って
ここにいます。
あなたが
もしも
いなかったら
私は
既に
この世には
居なかったでしょう。
「俺が助ける」と言ってくれた
その言葉通り
あなたは
私を助けてくれたのです。
そして
何で私は生きているんだろうの答えに
やっと
たどり着くことができたのです。
ありがとう...。
生きていて良かった...。