この話は
奄美群島最南端の島
与論島に
生まれ育った夫が
戦中を生き抜いた夫の父親から
聞いた話です。
戦時中
小さな島である与論島にも
アメリカ軍の爆撃機がやって来て
島に
攻撃をしたそうです。
島に
駐留していた日本軍は
この攻撃に対して
「撃ち返してはならぬ。
撃ち返したら
さらなる攻撃によって
被害が増えるだろう」
1発の銃さえ撃ち返すこともなく
耐え忍んだ結果...
与論島の被害は
最小限に抑えられたと言います。
私は
この話を
結婚してすぐに
夫から聞きました。
もう16年前の話です。
にもかかわらず
私は
聞いていて聴かずの状態で、
心で聴いていなくて
だから
私の生き方にも
反映されることもなく
月日だけが過ぎていったのでした。
その話が
最近
ふとした瞬間に
リアルに映像として
観じられたのです。
私は
この深い話に
学びを得ました。
攻撃に対して
“堪える”という
深い想いで応えることは
時代を超えて
私達に
大きな学びをくれることを。
怒りに怒りで返せば
怒りは増えても
消えることはありません。
非難に非難で返せば
応戦は
いつまでも
続くでしょう。
我が身を
振り返って
どうだろうか、と
問うた時
自分の考えと違う人を
非難したり
否定したり
嫌悪したりするだけで
もう既に
相手に対して
攻撃をしているということを
知りました。
そして
そんな想いが送信され
送信されたものは
必ず
受信するように
私は
もがきあがき苦しむことを
繰り返していました。
全ての想いを
“愛”で満たそう。
誰から何を言われても
私は
“愛であろう”とし続ける
意識を大切にしました。
戦時中の人が
命をかけてまで
何のために
戦ったのでしょう。
本当の平和だけを
祈りながら
その身を捧げたとするなら
今を生きる私達には
何ができるのでしょう。
誰かが
平和を
創ってくれるんじゃない、
自分自身の中にある
自己批判
他者批判
そんな想いを
日々
改善していこうと
意識して
努力を続けていく先に
本当の平和が
現れると
私は
信じています。