昨夏7月から

夫は

夜勤の仕事を

始めました。

食品製造業です。

私が

教師を辞め、

経済的な不安から

精神を病み、

どんどん気持ちが

窮地に追い込まれていく中で、

「このままでは打開策が無い」と

夫が

少しでも

私の気持ちが

楽になるなら、という

背景も

そこにはありました。



そして、

夫は

勤め先である

食品製造業の会社から

ユニフォームを

洗濯するために

毎日

持って帰ってきていました。

真っ白いユニフォームです。

帽子もありました。




それを

洗濯する私の心には

何故か

ユニフォームを

私の服と

接触させたくない

“差別する心”が

ありました。

「何故、夫はこんな仕事をしなきゃいけないの」

「何故、私はこんなに貧しいの」

「何故、夜勤しなきゃいけないの」

「何故、教師を辞めたのに辛いの」

「夫には

素晴らしい

腕があるのに

何故

私は

こんな服を干しているの?」




泣きながら

ユニフォームを

干していたことが

ありました。





教師をしていて

「差別はいけません」


言葉にしておきながら、

実は

私の中に

職業に対する

貴賎の感覚が

内在していたことが

この時、

ハッキリと

浮き彫りに

なったのです。



夫が夜勤で8時間働いても

教師をしていた私のお給料の

足元にも

及びませんでした。

私は、

夫に

感謝するどころか

さらに

見下げました...。







情けない







これが

私の中にあった

差別する心と

比較する心と

醜さでした。




葉祥明さんの本には

こう書いてありました。






職業を比べる

そんな失礼なことはない

この社会の様々な場面で

働いている人々のことを想おう

それは仕事だからだけど

彼らが自分と社会のために

日夜、働いている御陰で

皆が安心して

生活することができるのだ

誠実に働いている限り

すべての職業は尊い

それを忘れてはいけない



私の雰囲気を察知した夫は

食品製造業を始めたばかりの頃は、

仕事の話をしませんでした。

しかし、

月日が流れ、

私の中のわだかまりが

溶けていくにしたがって

夫は

食品製造業の話をするように

なってきました。

自衛官として

特殊部隊に配属となった

エリートが

(特殊部隊はかなりハードルが高い試験を

クリアした人のみが配属されるそうです)

自衛官として

組織の中にいては

“自分らしく生きてはいけない”と

結婚を直前に退職し、

つなぎとして

食品製造業へ

来ている人がいること。

長年

プロのパティシエとして

勤務した後

食品製造業へと

移った人がいること。

もしも、

整体師だけをしていたら

絶対に出会えなかった人から

その体験談を聞くことは

自分の世界を

拡げることになった、と

言います。

また、

ベルトコンベアに乗った

和菓子などを

箱に入れていく作業も

単純作業ではなく、

やればやるほどに

奥行きがあり

器用さや

心配りも必要で

かなりの神経を

使ったと言います。



そんな話を聞きながら、

私は

自分自身の世界が

どれだけ

狭い世界で

生きていたのかに

気付かされました。

その気付きは

私の中にあった

“差別する心”を

浮き彫りにしただけではなく、

感謝の気持ち


生み出してくれました。

まだまだ

今の私の中にも

自分自身で

気付いていないだけで

“差別する心”が

あるのかもしれません。







でも、

夫のユニフォームに対して

役目を終えた今夏の7月には

私の中に

愛しさにまで

変化した想いが

確かに

あったのです。



夫の夜勤は、

夫だけでは無く、

私にも

大きな学びを

くれたのでした。







あなたが

今日も

笑顔で

ありますように✨✨✨




熊本県合志市野々島
 
なぎの木整体

スピリチュアル氣功師MOE