2020年

東京オリンピックの

聖火ランナーに

父が

申し込みをしています。

聖火ランナーの

申し込みには

幾つか

ハードルがありました。

まず、

聖火ランナーの

参加動機を400字で記入すること。

さらに

推薦人に

400字で記入してもらうこと。




私は

父から

“推薦人になってほしい”


言われました。

お役に立てるなら、と

引き受けました。







驚きました。

参加動機には

私の知らない父が

存在していたのです。







幼少期

父は

身体が弱かったそうです。

父は

親には心配をかけたくない

その想いが強くあったようです。

18歳で自衛隊に入隊。

その時の

健康診断で

肺機能が

成人男性に比べて

著しく低かったと

知ったそうです。

それから、

父は

仕事の空き時間を見つけては

ランニングをして、

身体を鍛え始めたそうです。

時として、

水泳をすることもありました。

そして、

ランニングは

定年までやり続け

自衛官としての

職務を全うしました。

しかしながら、

肺機能が

向上することは

無かったと言います。

そんな父の生き方は

余りにも

不器用でした。

正義感が強く、

また

事を荒立てないために

我慢することができない性格は、

時として

立場が上の人であっても

“義をもって”

意見を言う人でもありました。

常に

「YES」

と言い続けられる人なら

もっと

昇進したでしょう。



そんな父が

祖父の葬儀の時に

喪主として

挨拶をしたときのことです。

父が

祖父の遺影に対して

一礼をしました。

私は、

その背中を見たときに

なんて美しい後ろ姿だろうと

涙が頬を伝いました...。

教師を10年以上やってきて、
 
一礼をする姿は

数え切れないほど

見てきました。

でも、

一礼をする後ろ姿に

涙したのは

父の一礼だけでした...。

今、

父は

町内の区長として

近隣の方々のために

日々を過ごしています。

先日の熊本県での

大雨の際にも

高齢の方々に避難を促し、

誘導したと言います。

また、

最近は

ゴミ袋を持参しての

ランニングに行くそうです。

30年近く故郷を離れていたけれども、

少しでも

故郷を綺麗にすることで

恩返しができるなら...

という想いから

始めたそうです。




聖火ランナーは

その想いを繋いでいくと

言います。

自衛官として

平和のために

人生の大半をささげ、

家族を守り抜いた

1人の人間としての

不器用ながらも

真剣に生きてきた想いの形が

聖火ランナーとして

表現されたら...

と思っています。

聖火ランナーに

当選するかどうかは、

神様の采配ですおねがい







あなたが

今日も

笑顔で

ありますように✨✨✨





熊本県合志市野々島

なぎの木整体

スピリチュアル氣功師MOE