私の母は、
専業主婦でした。
自衛官だった父が
2.3年で転勤するため
父と子どもを守るべく
自分が選んだ道でもありました。
ところが
父は以前は酒乱でもありました。
皿を割ったのも
1度や２度ではすみません。
母は、
小学生だった私に
こう言ったのです。
「あんた達（私と弟）さえいなければ
お母さんはお父さんと
離婚できるのに...」
この一言は
母のあまりにも
苦しかったがゆえに
つい
口をついて
出た言葉かもしれません。
でも、
私は、
この言葉が
大人になってからも
ずっと
棘のように
胸に刺さっていました。
私は
生きているだけで
人を苦しめる存在なんだ、と。
専業主婦だった母は、
よく私と弟に言いました。
「〇〇しなさい」
「あなたのために言ってるのよ」
それは
月日が経った今でもそうです。
「子どもには習い事をさせたらいい」
「塾に行かせたらいい」
「もっと勉強をみてやりなさい」
でも...
私は
自分自身が
幼少期に
塾に行っても
楽しくなかったし、
学力も塾に行ったからといって
上がったわけでもないし、
習い事も
いくつもやりましたが
最終的に
高校まで続いたのは
エレクトーンだけだったので、
我が子達には
本人が
「〇〇がやりたい」
と伝えてきたときに
習い事を始めようと
考えています。
実際に
興味があるものについては
我が子達は
プリントを持ってきて
「これ、やりたい」
と伝えてくるので
いくつかの
体験型の学習には
参加させてきました。
実家は
田舎にあり
自然溢れるので
我が子達は
冬休みには
ずっと実家で
過ごしていたのですが...。
母から言われたのは
「私の言うことが聞けないのなら
あまり人を頼らないでよね」
でした...。
さらに
「あなたたちのことを思って
一生懸命になるから、
言葉が出てくるのよ」
しかし
聞いている私自身は
その言葉の裏腹に
別の感情を
肌で感じていました。
これは
母自身も意識していないと
思います。
母の中にあるのは
母がイメージする
幸せな孫の姿です。
現実の孫とは
当然、何かしらの
ギャップがあります。
母は
自分のイメージする幸せな孫像に
私の子ども達が変化していくことこそ
孫にとって
幸せだと捉えています。
つまり
自分の思い通りに
孫達を
変えたいのです。
宿題はすぐにする。
爺ちゃん婆ちゃんの言うことは
素直に聞く。
片付けは言われなくてもする。
手伝いは、進んでやる。
指示されなくてもマナーを守る。
学力の理解度が高い。
スポーツも万能。
他にもありますが、
自分の幼少期を
振り返っても
これらを
全て充たすなんて
そんな子どもが
もしも
いるとしたら
それは
もう
子どもでは無いと思います。
子どもは
今を生きているから
楽しければ
注意は
すぐに他に行き
今まで遊んでいたものを
ほったらかしにして
その場を離れるなんて
当たり前。
ケンカだって
ケンカするから
相手との距離感を
身体で覚えていきます。
母は、
自分の充たされなさを
周りの状況（人）を
変えることによって
充たしたかったのです。
あなたのために...
これを
漢字で書くと
偽
となります。
「人のために...」
それは
本当ですか❔
もし
それが本当なら
その人を
信じて待つことも
時には必要かもしれません。
自分自身に充たされた人は
人のために...
とは言いません。
欠乏感から行う
人のために...の行動は
必ず
相手から
見返りを求めます。
お礼も言わないで...何よ、あの人は。
もっと笑顔になってもいいじゃ無い。
だからこそ
まずは
自分自身を知り、
自分から
幸せになることが
これからの
社会において
大事になってくるのです。
私は、
そう思います。
母には
感謝しています。
ただ
母にも
分かる日が来たら
いいなと思っています。
命の根源は愛そのものだということ。
それが
母に分かったとき
今以上に
母は
囚われから解放されると思うのです。
でも
私は
その話を一言もしません。
今は時期では無いと感じるからです。
私は、
母を見守っています。
気持ちのどこかでは
信じたい想いが
あるのかもしれません。
あなたが
今日も
笑顔で
ありますように✨✨✨✨
熊本県合志市野々島
なぎの木整体
スピリチュアル氣功師MOE