こんにちは

 

Synology DS923+運用開始から約4か月経過しました。

 

チームフォルダ(Drive Client)とデータ相互利用がメインです。

 

Mac/Win+各PCのOSが混在しても、問題なく運用できています。

 

大きなトラブルもなく非常に順調

 

 

 

思いつくデメリットは起動が遅いことですが、NASは24時間運用が基本なので問題にはなりません。

 

ファイル共有ソフト『Drive Client』は必須の運用になっています。

 

非常に満足している現状ですが、何かできないかと余計なことを考えたところ

 

USBポート余ってるな...』となりました。

 

本体裏面のUSB 3.2 Gen1(5Gbps)にUSB SSDを増設してみることにしました。

 

 

⑫ USB3.2 Gen1

USBポート(5Gbps)に外付けSSD(10Gbps)を接続

 

 

 

Team MP44 2TB Gen.4

(セールで買ったが、全く使っていないSSD)

 

 

SP 外付けSSDケース(10Gbps)

 

 

 

適当なケースとケーブルを使ってUSB接続後、コントロールパネルから外部デバイスが認識されていることを確認します。

 

あとはフォーマットして完了です。

 

※外付けSSDのデータは初期化されます

 

 

コントロールパネルの共有フォルダ(usbshare)が作成されます

 

(共有フォルダ名は変更した方が、管理しやすいです)

 

ここでは『SSD』にフォルダ名を変更しています。

 

 

ネットワーク上からフォルダが表示されたら準備完了です。

 

 

 

転送速度を測ってみます。

 

 

① Mac Studio 10Gbe ⇔ DS923+ USB SSD 5Gbps

 

 

書込: 858.7MB/s(6.8Gbps)

読込:1,095.6MB/s(8.7Gbps)

 

ん...?

 

 

② Windows PC 10Gbe ⇔ DS923+ USB SSD 5Gbps

 

 

書込:1,236.4MB/s(9.9Gbps)

読込:1,235.3MB/s(9.9Gbps)

 

あれ...?

 

 

① Mac、② Win共にDS923の仕様(USB 5Gbps)を上回っています。

 

おそらくUSB 10Gbpsが本来の仕様なのでしょう。

 

当然ですが、内部SSDのキャッシュは使用されていない数値です。

 

※DS923内のHDDに対してのみSSDキャッシュは有効

 

 

 

DS923のHDD(SSDキャッシュ有効)の転送速度

 ・HDD ×4(28TB)

 ・SSD  ×2(1TB Raid1)

 

 

書込: 784.5MB/s(6.3Gbps)

読込:1,015.1MB/s(8.1Gbps)

 

 

   【外部SSD】 :【内臓HDD+SSD】

書込: 858.7MB/s : 784.5MB/s +100MB/s

読込:1,095.6MB/s :1,015.1MB/s +  80MB/s

 

 

外部SSDの方が若干早い結果となりました。

 

一時保管用フォルダとして十分使用することは出来そうですが、問題もあります。

 

 

① 相性問題:外付けケースによっては切断される

 

② 電圧問題:USBハブ越しの接続でも切断される

 

③ 放熱問題:SSD放熱が不十分でも切断される

 

④ チームフォルダとしての利用はできない

 

 

最終的には、RTL9210チッブの外付けケースにヒートシンクをつけて風をあてることで安定動作するようになりました。

 

但し、チームフォルダとしての利用はできません。

 

一時保管用として運用することが実用的かもしれません。

 

 

 

 

まとめ

 

 DS923+のUSBの仕様は3.2 Gen.1(5Gbps)ですが、実際は10Gbpsだと思われます。10Gbpsでの外部デバイス接続は可能と考えて問題ないでしょう。

 しかしながら、この記事のようにUSB SSDで運用するには問題点が多々あります。自爆歴(=自作歴)が一定期間あれば、こういった問題にも慣れているでしょうが、とても宣伝できる便利機能とは言えません。データ転送中に切断されるかもしれないリスクを承知で使用するしかありません。

 RTL9210チッブのケースを使用し、USBにダイレクト接続させ、ケースにヒートシンクを追加装着し、USB FANで風を当て続けることで解決しましたが、USB SSDの省スペースでの拡張性を台無しにしています。

 また、チームフォルダとして利用は一切できません。『Drive Client』での高速同期に使えません。一時保管庫としての利用程度になっています。

 デメリットばかり記載していますが、メリットもあります。DS923+本体と同等程度の転送速度が担保されています。使用用途によっては、有効的に活用できることでしょう。拡張性に優れたUSB接続であり、気軽にデバイス変更できる利便性は非常に優れてはいます。データ喪失のリスクを承知であれば、外部SSDを拡張することのメリットはあると思います。

 今回はDS923+のUSBで遊んでみたのですが、メーカー仕様表以上の転送値が記録されました。実際の数値は10Gbpsでしたので、何かと遊べる機種だと再認識しました。Mac/Win機が多々混在している中でも、Synology社製品は非常に安定して動作しています。NAS導入を検討している方は、解説記事も多いSynology社製品を候補に入れて良いかと思います。責任は取りません。

 

 

おわり