ナイターが終わって地上波に戻ったら、ちょうど始まったので、そのままオンエアで最終話を観ました。


泣けた。。。


そういう終わり方があるのか。

これは希望?

ある意味、救いなのか?


この先、絵本"ぐりとぐら"を見るたび、このドラマを思い出して、目頭が熱くなるだろうな…


十月十日お腹で大きくなっていく生命に、心を動かされない女性はいないだろう。いるとしても、ごく少数派のはずだ(と信じている)。

愛おしくて愛おしくてたまらなかったよ…

産まれたての赤子を見て、腹を痛めたわけでもない夫婦さえ、これまでの経緯を何もかも、気遣いすら忘れて、無邪気に残酷に喜ぶのだから。

何もできない無力な赤ん坊の力は絶大。

なんなんだろう、あの輝く笑顔は、満面の笑みは。吐き気がする。特にユウコの変わり様には、愕然とするほど。


子どもより大切なものなんて、いくらでもある。

そう言った春画描きと、リキはもう違う地平に佇っていたんだね。

女の方がいい。自分の性を恨まず、最後に肯定したかのように呟いた。その瞳に、これまでにない、強い意思があった。


ラストに向けて何度も出てきた、「私は機械じゃない」というセリフ。

そういや昔、"子を産む機械"なんて閣僚発言もあったっけな。

でも、それとは全然違う、"代理母"というビジネス。卵子を売って子宮を貸す、搾取という名のビジネス。生命の尊厳への"挑戦"。

子どもを欲しいという本能的欲望の解決方法は、いったいどこまで許されるのか。合法なら何をしてもいいのか。

登場人物は誰もかも、愚かしく哀れで。それを、ゾッとするほど、目を背けたくなるほど、辛辣で痛烈に描き切っていました。


私的には、春クールのベスト作品でした。

素晴らしいドラマを、ありがとうございました。